ブログ
Blog
【数学も暗記】数学は教えてもらうものじゃない?数学で伸び悩む子どものための“思考の型”学習法

はじめに
「うちの子、塾で教えてもらっているはずなのに数学がなかなかできるようにならない…」
そんな悩みを持つ保護者は多いのではないでしょうか?
実は数学は、ただ「教えてもらう」だけでは成績が伸びにくい科目です。
その理由は、「数学は理解する前に“思考の型”を覚え、使いこなすこと」がとても重要だからです。
■ 「教えてもらう」だけでは数学は伸びない理由

塾に通い、先生に教えてもらっているのに、なぜか成績が伸び悩む子がいます。
その原因の一つが、「理解しようとする前に解法の型(パターン)を覚えていない」ことです。
数学の問題は、多くが決まった「型」に基づいて作られています。
この型が頭にないと、いくら教えられても「何をどう使うか」がわからず、話が入ってきません。
■ 思考の型とは?

思考の型とは、「こういう問題ならこの公式・解法を使う」というパターンのこと。
数学では、「公式」や「問題を解く手順」がこの思考の型にあたります。
たとえば「連立方程式の解き方」や「一次関数のグラフの読み方」など、典型的な解法パターンをまず覚えることで、
「あ、この問題はこう解くんだ」と瞬時に判断できるようになります。
■ なぜ「型」がないと理解も応用もできないのか?
人は新しい知識を頭に入れるとき、まず「意味」を探しますが、
意味を理解するには「どこでどう使うのか」というイメージが必要です。このイメージ=「思考の型」がないと、情報がバラバラに感じられ、理解が進みません。
つまり、教えてもらっても、使う場面がわからなければ「覚えたつもり」で終わりがちです。
■ 効率的な数学の学び方:「型」を先に覚えること
数学が苦手な生徒ほど、「公式の意味を先に理解しよう」と頑張りがちですが、
実は先に「型(解法パターン)だけを丸暗記」するのが効率的です。
丸暗記した型を問題演習で何度も使い、自動化できれば、
次第に「なぜこの解法が使えるのか?」という理解が自然に深まります。
■ 実践例:二次方程式の場合

例えば二次方程式の解法は複雑に見えますが、まずは「解の公式」を丸暗記します。この公式を使って解ける問題をたくさん解くうちに、
「なぜこの公式で解けるのか?」という疑問が生まれ、あとから因数分解や平方完成の理解が進みます。
■ 塾でもっと伸びるために保護者ができること

- 「理解しなさい」と言い過ぎないこと
「分からないなら聞きなさい」ではなく、まずは解法の型を覚えることを勧めましょう。 - 型を使った演習量を増やす
塾の宿題や問題集で、同じ型の問題を繰り返し解くことが重要です。 - 質問の仕方を変える
「なぜこの解法を使うの?」というより、
「この問題はどの型を使う?」と問いかけ、思考の型を使う習慣をつけましょう。
■ まとめ
数学が苦手な子どもは、「教えてもらうこと」だけを頼りにしがちですが、
本当に必要なのは「思考の型を覚えて使いこなすこと」です。
型を先に覚え、反復演習で自動化し、余裕ができてから理解を深める。
この順番を押さえれば、塾での成績アップもグッと現実的になります。
スタディブレインでは、こうした考えで日々指導にあたっています。「数学は理解できないと解けるようにはならない」という考え方にとらわれずに、まずは「型」を身に着けてもらうことで解ける問題を増やしていきます。使える知識が増えれば自然と考える力も身につき、それが理解へとつながるのです。
関連記事はこちらです:
プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室