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【自分から勉強する子に育てたい】主体性を身につける5つの具体策

「勉強は主体性が大事」――これは多くの保護者や教育者が口を揃えて言う言葉です。
しかし、「主体性をどうやって身につけさせるのか?」という問いに、明確な答えを持っている人は、実はそれほど多くありません。
やる気が続かない。言われないと動けない。間違えたらすぐ諦める。
そんな姿に、親として不安やもどかしさを感じることもあるでしょう。
この記事では、なぜ勉強において主体性が重要なのか、そして、子どもが自分から学ぶようになるために今すぐ実践できる方法を5つ紹介します。
スタディブレインでも以下の方法を実践し、「家で勉強するようになった」と大変嬉しいお言葉も保護者の方々からいただいています。ご家庭でも使える内容ですので、ぜひ参考にしてくださいね。
勉強において「主体性」が重要な理由とは?

1. 自分で決めたことは継続しやすい
人は、与えられた目標よりも「自分で決めた目標」に対して責任感とやる気を持ちやすいものです。
自分で選び、決め、動くことが「納得のある学び」につながり、自然と継続力が育ちます。
2. わからないことに自分で向き合えるようになる
主体的な子どもは、「わからない」「間違えた」ことを他人のせいにせず、まずは自分で調べたり、考えたりしようとします。
この姿勢が、将来にわたって通用する問題解決力の基礎となります。
3. 成績が上がるサイクルを自らつくる
主体性のある子は、勉強の進め方を自分で調整したり、間違いの原因を分析したりします。
これは「メタ認知」と呼ばれる力で、勉強の質とスピードが格段に上がる要素です。
「主体性が大切」は知っていても、「どう育てるか」は知られていない

多くの保護者や先生は、「うちの子にももっと主体性を持ってほしい」と願っています。
しかし、現実には「どうやって育てればいいか分からない」と悩む声が少なくありません。
そこで次に、家庭や塾で簡単に取り入れられる、主体性を育てる5つの具体策を紹介します。
主体性を育てるための5つの方法
① 小さな「選択肢」を与える
「今日は英語からやる?数学からやる?」
「この問題集、AとBどちらをやりたい?」
こうした選択肢を与えるだけで、「自分で決めたことだからやってみよう」という気持ちが育ちます。
🔸ポイント:
正解・不正解がない問いを使うことで、安心して選べる環境をつくる。
② 勉強の目標を“自分で”立てさせる
「今日はどこまで進めたい?」
「今週のゴールをひとつ決めてみよう」
目標を自分で立てると、行動に責任感が生まれます。
達成できたときの達成感も大きくなり、次の意欲へとつながります。
🔸ポイント:
最初は“達成できそうな小さな目標”から始めるのがコツ。
③ 振り返りの時間を設ける
勉強が終わった後、こんな問いかけをしてみましょう。
- 「今日の勉強、どうだった?」
- 「どこがうまくいった?何が難しかった?」
- 「次はどうしたいと思った?」
このような振り返りが、「考えて学ぶ力=主体性」の土台を育てます。
④ あえて「余白」を残す指導をする
すべてのやり方を決めて与えるのではなく、少しだけ工夫の余地を残すと、子どもは自然と「考える」ようになります。
- 「どうやって覚える?自分でやりやすい方法を考えてみて」
- 「このノート、どうまとめたら見直しやすいと思う?」
🔸ポイント:
失敗してもOK。大事なのは“考えた”という経験です。
⑤ 成果だけでなく「行動」を認める
主体性の芽は、評価されることで伸びていきます。
とくに、「自分で決めて動いたこと」に対してポジティブなフィードバックをすることが大切です。
- 「自分で決めて始めたの、えらいね!」
- 「最後までやりきったの、すごいよ!」
🔸ポイント:
“行動”に焦点を当てて承認すると、「やればできる」という自己効力感が育ちます。
主体性は才能ではなく「育てる力」

「うちの子には主体性がない」と決めつけるのは早すぎます。
主体性は、環境と経験の積み重ねで育つ力です。
小さな「決める」「振り返る」「選ぶ」経験を日々積み上げることで、子どもは少しずつ「自分から動く」人に変わっていきます。
最後に:子どもの変化を信じて
最初は時間がかかるかもしれません。うまくいかない日もあるでしょう。
でも大丈夫。大人が信じて関わり続けることで、子どもは確実に変わっていきます。
もしあなたが「子どもに自分から勉強してほしい」と願っているなら、
まずは今日、「どれか1つ」から始めてみてください。
小さな一歩が、未来の大きな成長につながります
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プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室