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勉強の仕方

勉強のモヤモヤを解消!「暗記」が「理解」を深めるカギだった!中高生と保護者のための学習戦略

「勉強って、結局『暗記』と『理解』、どっちが大事なの…?」

中学生・高校生の皆さん、そしてお子さんの勉強を見守る保護者の皆さん、一度はこんな疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか。

「丸暗記じゃ意味がない!」「ちゃんと理解しないと応用できない!」

そんな言葉を耳にするたび、「じゃあ、まずは理解から始めなきゃいけないの? でも、何も知らないのにどうやって理解するの…?」と、勉強へのモヤモヤが募ってしまうかもしれません。特に、歴史の年号や数学の公式など、とりあえず覚えないと先に進めないような部分で、このジレンマに陥ることは少なくありません。

結論からお伝えしましょう。

実は、「理解」を深めるためには、先に「暗記」が土台となる場合がほとんどです。

「え、そうなの!?」と驚かれた方もいるかもしれません。この記事では、「暗記」と「理解」の正しい関係性を解き明かし、なぜ「暗記」が「理解」への近道なのかを具体的に解説します。そして、効率的に「暗記」を進め、「理解」へと繋げるための具体的な学習戦略を、中高生と保護者の皆さんにご紹介します。

この学習戦略を知れば、あなたの勉強のモヤモヤは晴れ、効率的に成績アップを目指せるようになるでしょう!

なぜ「暗記」と「理解」の順番で悩むのか?一般的な誤解

多くの人が「暗記」と「理解」の順番で悩む背景には、いくつかの一般的な誤解が存在します。

  • 「暗記=つまらない、意味がない」というイメージ: ただひたすら単語帳を眺めたり、年号を書きなぐったりする「丸暗記」の経験から、「暗記=苦痛で非効率なもの」というネガティブな印象を持っている人が少なくありません。
  • 「理解=賢い、本質的」という憧れ: 「理解している」状態は、物事の本質を掴んでいるようで、より高度な学習法だと捉えられがちです。「理解せずに暗記しても、テストが終われば忘れるだけ」という意見もよく聞かれます。
  • 「理解先行型」の落とし穴: 「とにかく理解から入ろう」として、前提となる知識がないまま複雑な概念を突き詰めようとし、結局何も頭に入らず挫折してしまうケースも少なくありません。例えば、数学の公式の意味を完全に理解しようとして、一向に問題演習に進めない、といった具合です。

しかし、これらの誤解を解き放ち、両者の関係を正しく認識することが、効率的な学習の第一歩となります。

【結論】「暗記」こそが「理解」への近道である理由

「暗記」と「理解」は、全く異なる勉強法のように見えて、実は密接な関係にあります。例えるなら、「暗記」は建物を建てるための「材料集め」であり、「理解」はその材料を組み合わせて「立派な建物を建てる」ことです。材料がなければ、どんなに素晴らしい設計図があっても建物は建ちませんよね。

1. 「理解」の前に「知識(=暗記したもの)」が不可欠

何かを理解するためには、その対象を構成する「要素」となる知識が必ず必要になります。

  • パズルに例えると: バラバラのピースを「暗記(=個々のピースの形や色を知る)」しなければ、それらを組み合わせて「全体像を理解する」ことはできません。
  • 料理に例えると: 材料(野菜、肉、調味料など)の名前や特徴を「暗記」していなければ、レシピを読んでも「美味しい料理を作る(=理解)」ことはできません。

つまり、「理解」は、一つ一つの「知識(暗記したもの)」が有機的に繋がり、意味をなした状態と言えます。知識がなければ、繋がりようがないのです。

2. 脳のメカニズム:知っていることをベースに情報を処理する

私たちの脳は、まったく知らない情報をゼロから処理するのは得意ではありません。むしろ、すでに「知っていること(=暗記された知識)」を足がかりにして、新しい情報を取り込んだり、既存の情報同士を結びつけたりすることで「理解」を深めていきます。

例えば、歴史の授業で新しい出来事が登場したとき、その時代の主要な人物や年号、大きな流れをある程度「暗記」していれば、「ああ、あの時代のことか」「あの人が関わっているんだな」と、スッと頭に入ってきます。これが、脳が新しい情報を既存の知識に結びつけて処理している状態です。

3. 初期段階の「暗記」が学習効率を格段に上げる

まず用語や概念を「暗記」しておくことで、その後の学習効率が飛躍的に向上します。

  • 授業がスムーズに理解できる: 先生が話す専門用語や概念が、事前に頭に入っていれば、授業の内容が「ちんぷんかんぷん」にならず、スムーズに吸収できます。
  • 参考書が読みやすくなる: 用語の意味をいちいち調べ直す手間が省け、思考が途切れることなく学習を進められます。
  • 挫折を防ぎ、モチベーション維持に繋がる: 最初に「全く分からない」状態を抜け出すことで、「少しはできるかも」という自信がつき、学習を継続するモチベーションになります。

【まとめ】「暗記」は「理解」への大切な第一歩!

これまでの内容をまとめると、勉強における「暗記」と「理解」の関係性は、多くの中高生や保護者が抱く一般的なイメージとは少し異なります。

私たちはしばしば「丸暗記は良くない」「まずは理解が重要」と考えがちですが、実際には、「理解」を深めるためには、その土台として「暗記」された知識が不可欠であることが強調されました。

これは、パズルを完成させるために個々のピースを「知る」必要があることや、美味しい料理を作るために材料の知識が欠かせないことと同様です。私たちの脳も、すでに「知っていること(暗記された情報)」を足がかりに、新しい情報を効率的に処理し、深く理解していくメカニズムを持っています。

したがって、学習の初期段階で用語や概念を「暗記」することは、授業や参考書の内容をスムーズに吸収し、学習効率を格段に高めるための重要なステップであり、挫折を防ぎ、学習のモチベーションを維持するためにも非常に有効である、という点が示されています。

つまり、「暗記」は「理解」を阻害するものではなく、むしろ「理解」へと導くための最初の、そして最も重要なカギなのです。

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プロフィール:

和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ

哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている

スタディブレイン和歌山駅東口教室

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