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勉強の仕方

解説を読んでもわからない…それ、前提知識が足りていません!今は飛ばしてOK!

◆ 解説を読んでも理解できないのは「普通」のことです

「解説を読んでも、何を言ってるのかさっぱりわからない」
「一応読んだけど、自分の力では解けなかった」

そんな経験は誰にでもあります。
でも、これを「自分の頭が悪いせいだ」と思う必要はまったくありません。
実はその問題を解くための前提知識や基礎が、まだ十分に定着していないだけなのです。

これは、家を建てる前に土台が傾いているようなもの。
どれだけ立派な柱を建てようとしても、ぐらついてうまくいかないのは当たり前です。

◆ 解説を読んでもわからない原因は“前の単元”にあることが多い

例えば、因数分解の応用がわからないとき。
よく調べてみると、そもそも展開の計算の仕組みが曖昧だったりします。

また、関数の文章題が難しく感じるのは、「比例・反比例」や「一次関数の式の意味」がうろ覚えだったりもします。

このように、問題が難しいから解けないのではなく、**その前段階の知識や理解が不十分だから“つまずいている”**というケースは非常に多いのです。

◆ 解説を読んでもピンとこないなら、思い切って「飛ばす」べきです

理解が追いつかないまま、なんとかその場で答えを覚えようとしても、頭には定着しません。
逆に、時間を無駄にしてしまうだけになることもあります。

そこでおすすめなのが、「飛ばす勇気を持つ」こと。

解けない問題を無理に粘るのではなく、
「いまの自分にはまだ早いんだな」と割り切って、いったんスキップするのです。

もちろん、これは「逃げ」ではありません。
あとで戻ってきて挑戦すればいいのです。

◆ ただし、「あとで戻る」のが前提です

解けなかった問題を放置するのはNGです。
大事なのは、「ここはあとで解き直すべき問題だ」と印をつけておくことです。

✅ 問題に△や★マークをつける
✅ 「どこでつまずいたか」一言メモを残す
✅ ノートやアプリで“あとで解き直すリスト”をつくる

このような準備をしておくことで、あとから効率よく復習できます。

◆ 実践ステップ:つまずいたときの勉強法

  1. まずは5分ほど、自力で考えてみる
     → 全く歯が立たない場合は次のステップへ。
  2. 解説を読んで、考え方を理解しようとする
     → 答えを覚えるのではなく、「なぜそうなるのか」を意識します。
  3. それでも無理なら一旦飛ばす
     → メモを残して、別の問題に進みましょう。
  4. 週に1回、“戻る日”をつくる
     → 金曜や日曜など、週1回だけでも「解けなかった問題を見直す日」を設定すると効果的です。

◆ わからない問題は“伸びしろ”の証拠です

「解説を読んでもわからない」という壁にぶつかったとき、
実はそこが自分の弱点や穴を見つける最大のチャンスです。

そして、飛ばしていた問題に数日後に戻ってみたら、

「あれ?前よりわかるようになってる!」

という感覚を味わえることがあります。
この体験こそが、勉強の面白さであり、成長の実感につながります。

◆ 飛ばす=サボりではなく、効率重視の戦略です

まじめな人ほど「わからなくても最後までやり切らなきゃ」と思いがちです。
でも、理解していないまま問題をなぞるだけでは時間のムダです。

スポーツ選手が体調や状態を見てトレーニングの内容を変えるように、
学習だって「今の自分に必要なこと」に集中するのが一番効率的です。

◆ まとめ:わからない問題を飛ばしても、必ず戻ればOK!

  • 解説を読んでも理解できないときは、無理せず一度スキップ
  • その代わり「あとで戻るリスト」を必ず作る
  • わからない=センスがない、ではなく“前提知識が抜けているだけ”
  • 週1回の“戻りタイム”で弱点を補強すれば、着実に成績は伸びる

「飛ばす勇気」は、サボりではなく**“本気で伸びたい人の戦略”**です。
わからない問題に出会ったら、「チャンスが来た」と思って、うまく付き合っていきましょう!

スタディブレインでは、効率よく勉強する方法をお伝えしています。勉強で行き詰る生徒の多くが、正しい勉強法を知りません。今回ご紹介したようなことを日々生徒に伝えていますので、無駄な勉強時間を減らしたい方はぜひお問い合わせください。

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プロフィール:

和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ

哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている

スタディブレイン和歌山駅東口教室

住所:〒640-8323 和歌山県和歌山市太田2丁目2−15 岡三ビル3階