ブログ
Blog
【納得して勉強する子に育てる】子どもが自分から学ぶようになる5つの秘訣

はじめに
「うちの子、全然勉強にやる気がなくて…」
多くの保護者が抱える悩みのひとつが、子どもが勉強に納得して取り組めないということです。ただ「勉強しなさい!」と叱るだけでは、逆効果になることも。大切なのは、子ども自身が“納得して”勉強に向き合うことです。
この記事では、教育現場や家庭学習の指導経験をもとに、子どもが勉強に前向きになるための実践的な5つのアプローチをご紹介します。
① 勉強する目的を一緒に考える

子どもが「なんで勉強しなきゃいけないの?」と疑問を持つのは自然なこと。
この問いに対して「将来のためだから」と一方的に答えてしまうと、かえって反発を生むこともあります。
大切なのは、子ども自身の言葉で“意味づけ”ができるよう対話すること。
たとえば、
- 「今興味あることってなに?」
- 「将来やってみたい仕事ってある?」
- 「困ったときに誰かに頼らずに解決できたらかっこよくない?」
といった質問を通じて、勉強が人生とどうつながっているかを考えるきっかけを作ることができます。
② 小さな成功体験で「できた!」を積み上げる
やる気の最大の源は「できた!」という成功体験です。
難しい課題にいきなり挑戦させるのではなく、まずは小さなステップをクリアさせましょう。
たとえば、
- 「5分だけ集中してやってみよう」
- 「この1問だけやってみよう」
- 「漢字を3つ書けたらOK」
など、達成可能な目標を設定することで、「自分にもできるかも」という自己効力感が育ちます。成功体験が積み重なれば、自然と自信とやる気が芽生えてきます。
③ 「選べる環境」をつくって主体性を育てる

勉強を“やらされるもの”だと感じている子どもは、自発的には動きません。
しかし、選択肢が与えられると、自分で選んだことには責任感と納得感が生まれます。
たとえば、
- 「今日は英語と数学、どっちからやる?」
- 「30分集中したら10分休憩する?それとも25分集中・5分休憩?」
- 「この問題集とこのドリル、どっちやってみたい?」
といった問いかけをすることで、「やらされる勉強」から「自分で進める勉強」へと変わっていきます。これは主体性の第一歩です。
④ 結果よりも「成長」に注目する
テストの点数や順位だけを重視すると、子どもは「評価されること」が目的になりがちです。そして、点数が低かったときに「また怒られる」と感じ、モチベーションを失ってしまいます。
そうではなく、「前回より集中できたね」「この問題、前はできなかったのに今日はできたね」など、成長の過程を言葉にして伝えることが大切です。
結果よりもプロセスを認めることで、子どもは「がんばったこと自体が評価される」という安心感を持ち、継続的な努力につながります。
⑤ 親や大人が「勉強」をポジティブに語る

子どもは大人の言動をよく見ています。
もし親が「勉強なんてやっても意味ない」「自分は勉強苦手だったし」といった否定的な発言をしていると、無意識にそれが刷り込まれてしまいます。
逆に、たとえば
- 「新しいことを知るのって楽しいよね」
- 「大人になっても勉強って役に立つこと多いよ」
- 「失敗しても、できるようになっていく過程が面白いんだよ」
といった前向きな姿勢を見せることで、子どもも自然と学びに対して前向きになっていきます。
まとめ:子どもが納得して動くと、成長は加速する
子どもが納得して勉強に向き合うようになると、やらされ感のない、前向きな学びのサイクルが回り始めます。
もう一度、ポイントを振り返りましょう。
- 勉強する意味を一緒に考える
- 小さな成功体験を積ませる
- 自分で選ばせる・決めさせる
- 結果より成長を見てあげる
- 勉強をポジティブに語る
これらの積み重ねが、子どもの中に「納得して行動する力」を育て、将来的にも自立した学習者として成長していく礎になります。
「やらせる勉強」から「やってみたい勉強」へ。
その第一歩は、日々の声かけや関わり方から始まります。
こちらもご覧ください:
プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室