ブログ
Blog
【要注意】勉強中のマルチタスクが逆効果な理由とは?科学的に解説
「勉強しながら音楽を聞くのは集中できる」
「LINEの通知を見ながらでも勉強できる」
…そう思っていませんか?
実はそれ、学習効率を大きく下げているかもしれません。
この記事では、「マルチタスク(ながら勉強)の科学的なデメリット」を解説しつつ、集中力を上げるための方法も紹介します。
🔍 マルチタスクってなに?
マルチタスクとは、複数の作業を同時にこなすこと。
勉強においては、次のような行動が該当します。
- 勉強しながら音楽を聴く
- 問題を解きながらLINEの通知を確認する
- 教科書を読みながらSNSをチェックする
一見「効率が良さそう」に思えますが、脳はこの同時処理を非常に苦手としています。
🧠 脳はマルチタスクができない仕組み
カリフォルニア大学などの研究では、人間の脳は一度に複数のことを処理できないと明らかにされています。
実際には「同時に処理」しているのではなく、
A(勉強)→ B(スマホ)→ Aに戻るという「切り替え作業」を高速で繰り返しているだけなのです。
この“切り替え”にはエネルギーと時間がかかり、集中力・理解力・記憶力がすべて落ちてしまうのです。
📉 マルチタスクが勉強に与える悪影響
① 記憶力の低下
スタンフォード大学の調査では、複数のメディアを同時に使う人は記憶力が著しく低下することが示されています。
勉強中のスマホ通知や動画は、記憶の定着を大きく妨げます。
② 学習効率が最大40%ダウン
心理学者デイビッド・メイヤー氏によると、マルチタスクをしていると作業効率が最大40%落ちるそうです。
「ながら勉強」は一見時短のようで、実は時間のムダ。
③ 集中力が分断される
スマホの通知音ひとつで集中力は中断され、元の作業に戻るまでに約23分かかるとも言われています(グロリア・マーク博士の研究)。
つまり、「1回だけスマホを見る」つもりでも、集中が切れたらリカバリに時間がかかるというわけです。
④ ストレスと疲労の増加
頻繁なタスク切り替えは脳にとって“マイクロストレス”となり、知らないうちに疲労がたまる原因にもなります。
「なんか疲れた」「やる気が出ない」…そんなときは、マルチタスクを疑ってみましょう。
📱 スマホが学習効率を奪う最大の原因
「スマホが手元にあるだけで集中力が下がる」という研究もあります(“スマホの存在効果”)。
通知が鳴らなくても、存在そのものが気を散らすというのです。
✅ 勉強に集中するための対策5選
では、どうすればマルチタスクを避け、集中できる環境を整えられるのでしょうか?
以下の対策を試してみてください。
① 勉強中はスマホを別の部屋に置く
→ 機内モードより、物理的に距離を取る方が効果的。
② 「25分集中→5分休憩」のポモドーロ・テクニックを使う
→ タイマーを使って短時間集中+こまめな休憩で集中力キープ。
③ 1回の勉強で1つのことだけをする
→ 教科の切り替えも最低15分以上のまとまった時間を確保。
④ 勉強の前に軽く運動する
→ ストレッチや深呼吸で脳を活性化し、集中しやすくなる。
⑤ 「ながら作業」は意図的に禁止する
→ BGMがどうしても必要なときは歌詞のない音楽を選ぶ。
🎯 まとめ:シングルタスクが学習の近道
- 脳はマルチタスクが苦手。切り替えによるロスが大きい
- スマホや通知は記憶力と集中力の敵
- 「1つのことに集中」する方が、短時間で高い成果が出る
もし「勉強してるのに成果が出ない」「疲れるくらい勉強したのに覚えられない」と感じているなら、それはやり方の問題かもしれません。
まずは、スマホを手放して「1つのことに集中する時間」を作ってみましょう。
それだけで、学習効果は大きく変わるはずです。
関連記事はこちらです:
プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室