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勉強の仕方

「何がわからないのかがわからない」状態を抜け出すために──その原因と解決法

「テスト勉強をしていても、どこから手をつけていいかわからない」
「先生に質問したいけれど、何を聞けばいいのかも分からない」
そんな“もやもや”した状態に悩んでいませんか?

多くの中学生・高校生が一度はぶつかる壁、
それが「何がわからないのかがわからない」という状態です。

この状態は、決して「勉強ができない」から起きるのではありません。
理解の土台が整理されていないだけなのです。

この記事では、この状態に陥る原因と具体的な解決法を分かりやすく解説します。


なぜ「何がわからないのかがわからない」のか?

まずは、この状態になってしまう主な理由を3つ紹介します。


1. 情報が頭の中で整理されていない

学校の授業やワークで学んだことが、頭の中で「つながっていない」状態です。

  • 単語や公式を覚えているのに、実際の問題で使えない
  • 単元ごとの関係性が見えていない
  • インプットとアウトプットが切り離されている

このような状態では、「わかっているはずなのにできない」と感じやすくなります。


2. 表面的な暗記だけで終わっている

「とりあえず覚えた」「ワークは埋めた」という形だけの勉強になっていると、
本質的な理解が深まらず、問題に応用できません。

  • 解き方は覚えても「なぜそうなるか」が説明できない
  • 覚えてもすぐに忘れてしまう
  • テストになると頭が真っ白になる

こうした現象は、「わかっていない部分」に気づけていないことが原因です。


3. 間違えた原因を振り返っていない

問題を解いて間違えたとき、答えを写すだけで終わっていませんか?
間違いの原因を見つける「振り返り」がないと、成長につながりません。

  • どこで間違えたかが分からない
  • 同じミスを繰り返してしまう
  • 「なぜ間違えたか」を自分で言語化できない

このような状態では、理解の穴に気づかないまま時間だけが過ぎてしまいます。


解決のための4つの具体的ステップ

それでは、どうすれば「何がわからないのかがわからない」状態から抜け出せるのでしょうか?
ここでは、すぐに実践できる4つの方法をご紹介します。


1. 頭の中を「見える化」する

ノートやメモに、「分かること」と「分からないこと」を書き出しましょう。

  • 解けた問題・苦手な単元を色分けする
  • なぜ解けたか、なぜ解けなかったかを言葉で整理する
  • 単元同士のつながりを図にしてみる(マインドマップも効果的)

→ 書くことで、思考の整理と気づきが生まれます。


2. 「なぜ?」を3回くり返してみる

例えば、問題を間違えたときにこう考えてみましょう。

  1. なぜ間違えたのか?
  2. なぜその解き方を選んだのか?
  3. なぜ正しい答えはそうなるのか?

→ こうして掘り下げることで、表面的な理解から本質的な理解へと進めます。


3. 質問できる形に変換する練習をする

「質問できない」のは悪いことではありません。
ただ、「質問のしかた」を練習するだけで大きく変わります。

例:

  • 「この公式をいつ使えばいいかわかりません」
  • 「この問題の考え方の流れがわかりません」
  • 「どの部分を見ればヒントがつかめるのかが知りたいです」

→ 質問を“部分化”すれば、先生や周りからのサポートも受けやすくなります。


4. 「できるようになったこと」を記録する

勉強の記録は、理解を深めると同時にモチベーションアップにもつながります。

  • 今日わかったことを1行だけメモする
  • できなかった問題が解けるようになった瞬間にチェックを入れる
  • 苦手だった単元に★マークをつけておき、進捗を可視化する

→ 「できるようになった自分」に気づくことで、自信が持てるようになります。


まとめ|“わからない”は成長のサイン

「何がわからないのかがわからない」という悩みは、**学習の限界ではなく“これから伸びる前兆”**です。
正しく原因を見つけて対処すれば、誰でも抜け出すことができます。

もう一度、今日のポイントをまとめます。

  • 分からない原因は「整理不足」「表面的理解」「振り返り不足」
  • 書き出す・深掘りする・質問する・記録するの4ステップが効果的
  • 自分の思考を“見える化”することが成長の第一歩

迷ったら、まずは紙に「わかること・わからないこと」を書き出すことから始めてみてください。
きっと、次の一歩が見えてきます。

スタディブレインでは、「わからない」ことをマイナスに捉えず、「成長のチャンス」と捉えています。できないこと・わからないことを減らせるように努力していくことが成長につながります。

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プロフィール:

和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ

哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている

スタディブレイン和歌山駅東口教室

住所:〒640-8323 和歌山県和歌山市太田2丁目2−15 岡三ビル3階