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勉強の仕方

英語長文がスラスラ読めるようになる!カギは“背景知識”にあり

「単語も文法もそれなりに覚えたはずなのに、長文になると読めなくなる…」
そんな悩みを抱える高校生は少なくありません。

特に模試や定期テストの長文問題で、「内容が頭に入らなかった」「設問の意味が分からなかった」と感じた経験がある人へ。
その原因は、語彙や文法の不足ではなく、“背景知識”の不足かもしれません。

今回は、**英語長文を読めるようになるために必要な「予備知識(背景知識)」**について解説します。


なぜ英語長文は難しいのか?

長文が苦手な理由を尋ねると、多くの人が「単語がわからない」「文法が複雑」と答えます。
でも実は、それ以上に「文章のテーマを知らないこと」が障壁になっているケースが多いんです。

例えば、以下のようなテーマの長文を読んだとき、どう感じるでしょう?

  • 環境保護のためのカーボンオフセットの仕組み
  • フェアトレードと開発途上国の経済
  • デジタルデトックスの心理的効果

どれも共通テストや模試で実際に出題されたことのある話題です。
単語が難しいというより、「そもそもその話題について知らない」と、読解がストップしてしまいます。


英語長文に「背景知識」が重要な理由

英語の文章も、日本語の文章と同じで、知っているテーマほど読みやすくなるものです。

たとえば「SDGsについての英語長文」を読むとき、あらかじめ日本語で概要を知っていれば、「これは持続可能な社会の話だな」と文脈をつかみやすくなります。

背景知識があると…

  • 内容がイメージしやすい
  • 英語表現の意味を予測しやすくなる
  • 難しい単語が出ても流れを止めずに読める
  • 設問の正答率が上がる

つまり、**背景知識は読解の“土台”**なんです。


どんな知識が読解力につながるのか?

背景知識と言っても、難しいことを知っておく必要はありません。
まずは、よく出るテーマに対する“ざっくりした理解”で十分です。

▼英語長文でよく出るテーマ例

  • 環境(気候変動、リサイクル、動物保護など)
  • 教育(オンライン学習、格差、言語教育)
  • 科学・テクノロジー(AI、ロボット、SNS)
  • 文化(異文化理解、ジェンダー、芸術)
  • 健康・心理(ストレス、睡眠、メンタルヘルス)

共通テスト・模試では、こうした社会的・国際的なテーマが頻出です。
つまり、「社会への関心」や「現代的な話題へのアンテナ」が読解力の一部になっているとも言えます。


背景知識を増やすためにできること

「じゃあ、どうやって知識を増やせばいいの?」と思う人もいるでしょう。
実は、難しい勉強をしなくても、日常生活の中で自然と増やせる方法があります。

  • 時事ニュースを1日1本読む(日本語でOK)
     → 高校生新聞、NHK for School、日経teenなどもおすすめ
  • 学校の現代文・倫理・地理などを英語とつなげて考える
     → 英語と他教科の“横断的学習”が効果的
  • 長文読解のテーマを調べて「要約」してみる
     → 読解後に関連トピックを検索して深掘り

英語長文を読んだあと、「これ何の話だったんやろ?」と調べる癖をつけるだけでも、次に似たテーマが出たときにはぐっと読みやすくなります。


まとめ|英語長文を読むカギは「語彙」+「背景知識」

長文を読めるようになりたいなら、単語や文法だけでなく、知識と興味のストックも増やすことが大切です。

英語は“言語”であると同時に、“世界を見るツール”でもあります。
だからこそ、背景知識があるほど読解がしやすくなり、点数も伸びていきます。

「英語長文=暗号解読」ではなく、
「英語長文=知識を活かして理解する読書体験」へ。

ぜひ、日々の勉強の中にちょっとした“知的アンテナ”を立ててみてください。
あなたの読解力は、もっと楽に、もっと深くなるはずです。

英語で文章が読めるようになれば、まだ翻訳されていない本も読む機会が増えます。そうすると世界が広がり、もっとたくさんの知識に触れてみたくなるでしょう。

スタディブレインでは、勉強の仕方を通して、広い視野を持ったうえで社会に出て活躍すr人材の育成にも力を入れています。

英単語の暗記方法を知りたい方はこちらをご覧ください:

プロフィール:

和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ

哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている

スタディブレイン和歌山駅東口教室

住所:〒640-8323 和歌山県和歌山市太田2丁目2−15 岡三ビル3階