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目標が曖昧な人は伸びない?具体的な目標設定で勉強のやる気を引き出す方法
「テストでいい点を取りたい」「勉強をがんばりたい」
こうした目標は一見やる気があるように思えますが、実は曖昧な目標ではモチベーションは上がりません。
この記事では、心理学者ロック&レイサムが提唱した「目標設定理論(Goal Setting Theory)」をもとに、勉強のやる気を引き出す具体的な方法を紹介します。
なぜ「がんばる」では成績が伸びないのか
「がんばる」「努力する」「できるだけやる」——
これらの目標は一見ポジティブに聞こえますが、実行の基準が曖昧なため、行動に移しにくいのが難点です。
例えば、「英単語をがんばる」よりも、「1日20単語、1週間で140語を覚える」の方が、行動に移しやすく、達成もしやすいですよね。
ロック&レイサムの目標設定理論とは
ロック&レイサムの研究によると、「目標の質」が人のやる気(動機づけ)に強い影響を与えることがわかっています。
具体的には、以下の2つの条件を満たす目標が効果的です。
- 具体的であること(いつ・どこで・どれだけやるかが明確)
- 困難であること(簡単すぎず、少しがんばれば達成できるレベル)
この2つを満たした目標が、集中力と努力量を引き出し、成績向上につながるとされています。
成績が伸びる人は、目標の立て方が違う
勉強が得意な子の多くは、次のような「明確な目標設定」をしています。
- ×:数学をがんばる
- ○:1週間で学校ワークを10ページ終わらせる
- ×:英語を毎日ちょっとやる
- ○:朝の10分で単語アプリを1セットやる
こうした具体的な目標は、達成できたかどうかが一目でわかるため、モチベーションの維持にも効果的です。
勉強に効果的な目標設定の5つのポイント
- 数値で測れるようにする(例:30分、10ページ、20問 など)
- 期限を決める(例:今週中に、3日以内に)
- 達成できたかをチェックできるようにする
- 少し背伸びすれば届くレベルに設定する
- 自分で決める(親や先生任せではなく、自分の言葉で)
これらの要素がそろうと、「やらされてる勉強」ではなく、「自分がやると決めた勉強」になり、意欲が高まります。
目標設定がモチベーションを高める理由
- ✅ 成功体験を積みやすくなる
- ✅ 「できた」という実感が自信につながる
- ✅ 今やるべきことが明確になる
- ✅ 進捗が見えて継続しやすくなる
目標は「やる気を引き出すスイッチ」であり、「行動を持続させるナビゲーション」でもあるのです。
今日からできる!目標設定の実践例
実際の勉強に取り入れやすい、具体的な目標設定の例をいくつか紹介します。
- 「1日2ページずつ、5日で理科のワークを終わらせる」
- 「月〜金の朝は英単語、土日は数学問題演習」
- 「次の模試で、数学の得点を60点→70点に上げる」
- 「間違えた問題を、1日3問ずつ解き直す」
目標を立てたら、紙やアプリで記録し、達成できたかを見える化するとより効果的です。
まとめ|目標の質が勉強の成果を決める
「何となく勉強しているけど、やる気が続かない…」
そんなときこそ、**“具体的で少し難しい目標”**を立てることが、モチベーションを引き出す鍵です。
目標は、ただの「願望」ではなく、「行動の指針」です。
今日からあなたも、「数字で測れて、少し挑戦的な」目標を立ててみませんか?
スタディブレインでは、テストの前に必ず目標設定をしてもらっています。そして、その目標を達成するための具体的な行動も一緒に考えてもらい、生徒の自主性を育てています。
主体的に勉強に取り組む姿勢を身につけたい方は、ぜひ一度体験授業にお越しください。
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プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室