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その勉強計画、続かない理由があります。見直すべき3つの落とし穴
「やる気はあったのに、気づいたら勉強計画が崩れていた」
「計画通りに進まないことがストレスになって、結局やめてしまった」
そんな経験はありませんか?
この記事では、勉強計画が続かない3つの主な原因と、それを防ぐための具体的な対策を紹介します。
落とし穴1:完璧主義の計画になっている
最も多いのが、「やる気MAX状態」で作った無理な計画です。
- 毎日3時間勉強
- 1日で問題集1単元クリア
- 週に模試レベルの復習まで入れる
一見意欲的ですが、これらの計画には「現実性」が欠けています。
心理学では「計画錯誤(プランニング・ファラシー)」という現象が知られています。
これは、人は自分の能力や時間を楽観的に見積もりすぎる傾向があるというもの。
計画通りにいかなかったとき、「自分はダメだ」と感じてしまい、モチベーションが下がる原因になります。
解決策:あえて“余白”をつくる計画にする
- 1日の学習時間は「最大時間の70%」を目安に設定
- 週に1〜2日は“未達成日の予備日”を入れておく
- 「できなかったときの再調整プラン」も最初から決めておく
「予定が崩れることは前提」として計画を立てると、計画倒れを防ぎやすくなります。
落とし穴2:目標が曖昧、もしくは遠すぎる
「志望校に合格したい」
「成績を上げたい」
このような目標は方向性としては良いのですが、行動に直結するには具体性が足りません。
心理学者ロックとレイサムの「目標設定理論」では、
「具体的で困難な目標」の方がモチベーションを高めることが分かっています。
解決策:長期目標を「行動目標」に分解する
- 志望校合格 → 今月は英単語500個を習得
- 成績アップ → 来週までに理科のワークを3ページずつ毎日進める
- 模試対策 → 毎週日曜に間違えた問題をノートで復習
目標を小さな「やること」に分解することで、行動が明確になり、実行しやすくなります。
落とし穴3:計画の「見える化」ができていない
人は「目に見えないもの」に対して注意を払いづらいという性質があります。
計画が頭の中や手帳の中にあるだけでは、日常生活の中で優先度が下がりやすくなるのです。
解決策:計画と進捗を“見える場所”に置く
- 勉強計画をカレンダーやホワイトボードに貼り出す
- 進捗にチェックマークを入れて、達成感を視覚化する
- タスク管理アプリ(例:Trello, Notionなど)を使って管理する
記録することで“自分の努力の証拠”が見えるようになり、モチベーション維持にもつながります。
勉強計画が“続く人”の特徴とは?
- 計画を立てるときに「やらない日」も最初から設定している
- 毎週振り返って、計画を柔軟に修正している
- 家族や先生に進捗を共有して、他者からの承認を得ている
- 完璧を求めず、「7割できればOK」と考えている
特に、「達成できなかった計画のリカバリ力」が高い人ほど、長期間勉強を継続できる傾向にあります。
まとめ:計画は“続けるための道具”であって、縛るものではない
計画はあくまで、自分の目的を達成するためのガイドです。
「守ること」自体が目的になってしまうと、途中で苦しくなってしまいます。
続かないと感じたときは、以下のポイントを見直してみてください。
- 完璧な計画より「70%の達成率」を意識して設計する
- 抽象的な目標は、行動レベルに分解して具体化する
- 計画と進捗は、目に見える形で管理することが効果的
- 毎週の“微調整”が継続の鍵
- 計画を“使いこなす”ことで、勉強の習慣が身につく
何かを習慣にすることは難しいことですが、スタディブレインでは、習慣化のサポートもしています。
そのため、スタブレに通ってから家で勉強するようになる子がたくさんいます。誰かと一緒なら習慣化も頑張れますので、そのお手伝いをさせてください。
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プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室