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英語長文を効率よく解く方法|スピードも理解力も上げる戦略的読み方
英語長文は、多くの受験生が苦手とする分野のひとつです。単語力や文法力に自信があっても、「長文になると時間が足りない」「何を言っているのか分からなくなる」と悩む人は少なくありません。
しかし、英語長文には効率よく解くための“コツ”があります。本記事では、英語長文をスピーディーかつ正確に解くための具体的な方法を、受験勉強や定期テスト対策に活かせる形で解説します。
なぜ英語長文は時間が足りなくなるのか?
英語長文が難しく感じる最大の理由は、「全てを理解しようとしてしまうこと」にあります。完璧に和訳しようとすると時間がかかり、設問に答える余裕がなくなってしまいます。
重要なのは、必要な情報を効率よく拾い読みし、正しく設問に答えることです。そのためには、英語長文の読み方自体を変える必要があります。
効率よく解くための5つの戦略
1. 設問を先に読む
まず最初にやるべきことは、「本文を読む前に設問をチェックする」ことです。設問を見ることで、本文のどこに注目すればよいかが見えてきます。
- 内容一致問題、指示語問題、語句挿入問題などを把握
- 数字や固有名詞などを目印に、本文で該当部分を探す準備ができる
設問を先に見ることで、本文を“目的を持って”読むことができます。
2. 段落ごとの要点に注目する
英語長文は、多くの場合「1段落=1テーマ」で書かれています。各段落の主張をつかむだけで、全体の流れが理解しやすくなります。
- 段落の最初と最後に要点が書かれていることが多い
- 全てを和訳せず、「主語+動詞」で意味をざっくりつかむ
- 構文が難しい部分は飛ばして、話の流れを優先する
英語を読む際に大切なのは「部分ではなく全体を理解する」ことです。
3. 情報検索のための“拾い読み”を活用する
長文読解では、全文を精読する必要はありません。設問で聞かれているキーワード(人名、年代、具体的な出来事)をもとに、該当箇所を素早く探し出す「スキャニング」が有効です。
- 設問に「In 2012, what happened?」とあれば、「2012」という数字を本文から探す
- キーワードが出てきたら、その前後を丁寧に読む
このように「検索するように読む」ことで、時間と労力を大幅に節約できます。
4. 時間配分を意識して解く
試験では、限られた時間内に複数の設問を解かなければなりません。1問にこだわりすぎると、最後まで解ききれないリスクがあります。
- 英語長文1題につき12〜15分を目安にする
- まずは解けそうな問題から先に着手する
- 難問・時間のかかる問題は最後に回す
時間を区切って解くことで、無駄な粘りを防ぎ、全体をカバーしやすくなります。
5. 普段からの練習法で読解力を鍛える
試験本番で効率よく解くためには、日常の学習から「速く正確に読む」力を意識して鍛える必要があります。
- 段落ごとに要約する練習をする(日本語でもOK)
- タイマーを使って時間を測りながら長文を読む
- 精読(構文・語彙)と多読(スピード・量)を両立させる
特に、「読み終えたあとに内容を口頭で説明できるかどうか」をチェックするのは良い練習になります。
英語長文対策で避けたいNG行動
効率的に解くためには、「やってはいけない読み方」を避けることも大切です。
- 最初から最後まで完璧に和訳しようとする
- 知らない単語が出るたびに止まって辞書を引く
- 問題文を見ずに、ただ漫然と本文を読み始める
これらの行動は、時間と集中力を浪費し、結果的に点数に結びつきません。
まとめ:英語長文は「読み方」を変えれば必ず得点源になる
英語長文は、正しい戦略で読み方を変えるだけで、誰でも得点源にできます。
- 設問を先に読んで目的意識を持つ
- 各段落の要点に注目して読む
- キーワードをもとに本文を検索する
- 時間配分を意識し、割り切る勇気も持つ
- 普段から速読・要約のトレーニングを積む
完璧を目指すより、「正確に・必要なところだけを読む」意識を持つことで、英語長文は劇的に読みやすくなります。受験勉強や模試対策にぜひ取り入れてください。
今回ご紹介した読み方以外にも、背景知識も重要です。背景知識があれば、英文の大まかな内容は理解でき、それを軸に読み進めていくことができます。
参考:英語長文がスラスラ読めるようになる!カギは“背景知識”にあり | スタディブレイン
プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室