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勉強の仕方

勉強で燃え尽き症候群に?頑張りすぎないことの大切さ

中高生の中には、「志望校合格のために」「定期テストで良い成績を取りたい」と一生懸命勉強に打ち込む子がたくさんいます。その姿勢は素晴らしいものですが、過度な努力が思わぬ落とし穴につながることもあります。それが「燃え尽き症候群」です。

この記事では、燃え尽き症候群の兆候や原因、そして勉強を頑張る中で「頑張りすぎない工夫」がなぜ必要なのかを解説します。


燃え尽き症候群とは?

燃え尽き症候群(バーンアウト)は、本来は医療・介護・教育などの仕事でよく見られるストレス障害の一種ですが、学生にも起こりうる現象です。

主な症状:

  • モチベーションの喪失
  • 勉強に手がつかない
  • 成績が下がっても無関心
  • イライラや不安が増える
  • 睡眠や食欲の乱れ

かつてはやる気に満ちていたのに、ある時を境に「何もしたくない」「勉強が手につかない」という状態になるのが特徴です。


なぜ燃え尽きてしまうのか?

1. 長期間の過度な努力

受験期など、何ヶ月も緊張状態で走り続けると、心も体も疲弊します。

2. 達成感の欠如

一生懸命頑張っても、結果が思うように出ない場合、「努力しても無駄」と感じてしまいます。

3. 完璧主義

「常に100点じゃないと意味がない」という考えは、心の負荷を増大させます。

4. 周囲のプレッシャー

親や先生からの過度な期待や、友人との成績比較もストレス要因になります。


頑張りすぎない工夫が、実は成果につながる

「頑張る=正義」と思い込んでしまうと、自分の限界に気づけず、やがてエネルギー切れを起こします。逆に、適切なペースで継続できるほうが、結果的に学力は向上します。

1. 休息も戦略のうち

集中力の高い勉強は、長時間では続きません。ポモドーロ・テクニック(25分勉強+5分休憩)など、休憩を入れながら取り組むことで、効率よく学習できます。

2. 完璧主義を手放す

ミスや失敗は成長のチャンスです。すべてを完璧にこなすより、「進んでいること」に目を向けましょう。

3. 目標は細かく分ける

「偏差値10アップ」よりも、「毎日英単語を20個覚える」など、小さな成功を積み重ねることがモチベーションを保ちます。

4. 周囲と比べない

他人のペースではなく、自分のペースで成長している実感があるかどうかが大切です。


家族ができるサポート

燃え尽き症候群は、本人が気づかないまま進行してしまうことがあります。周囲の大人が、次のような姿勢で見守ることも重要です。

  • 結果だけでなく努力のプロセスを認める
  • 勉強以外の話題でもコミュニケーションをとる
  • 頑張りすぎていないかを定期的に確認する

「頑張り続ける」より「続けられる工夫」を

勉強には確かに努力が必要です。しかし、最も成果が出るのは「長く・安定して学習を続けられる人」です。

疲れたときは立ち止まってもいい。スランプもある。だからこそ、勉強と向き合う姿勢に「余白」や「柔軟さ」があることが、最終的に学力アップと自己成長につながります。

無理をしない。その判断ができる人こそ、本当の意味で強い学習者です。

勉強は長く続けていかなければ効果が出にくいものです。そのため、「どうやって長く続けるか」という観点が重要になります。

スタディブレインでは、そのためのコツをお伝えしています。一人では習慣化が難しいことなので、ぜひ勉強コーチを頼ってください。

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プロフィール:

和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ

哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている

スタディブレイン和歌山駅東口教室

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