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同じ時間勉強しているのに、成績が上がる子と上がらない子の違いとは?
「うちの子、毎日ちゃんと勉強しているのに成績が上がらないんです…」
そんな悩みを抱えているご家庭は少なくありません。実際、同じように1日2時間勉強していても、ぐんぐん成績が上がる子もいれば、ほとんど変化が見られない子もいます。
この差はどこから生まれるのでしょうか?
答えはシンプルです。「勉強の質」が違うのです。
勉強時間と成績は比例しない
多くの人が「たくさん勉強すれば成績が上がる」と考えがちですが、時間=成果ではありません。
同じ2時間でも、「理解を深めるための工夫があるか」「目的を持って取り組んでいるか」で効果は大きく異なります。
成績が上がる子の勉強の特徴
1. 理解と再現を重視している
成績が上がる子は、単に問題を解くだけでなく、「なぜこの解き方になるのか」「次に同じような問題が出たら自分で解けるか」を意識して勉強しています。
- 解説を読んだら、すぐに自分で解き直す
- 覚えた内容を人に説明してみる
- 一度解けた問題を時間をおいて再挑戦する
このように、知識の定着と応用に重点を置いています。
2. 間違い直しが丁寧
間違いは学びの宝です。成績が上がる子は、ミスの原因をしっかり分析し、二度と同じ間違いを繰り返さない工夫をしています。
- 「ケアレスミス」で済ませず、なぜ間違えたかを言語化する
- 間違えた問題だけを集めて復習ノートを作る
- 間違えた理由を3秒で説明できるようにする
この“質の高い復習”が、確実な成長を支えているのです。
3. 自分の理解度を把握している(メタ認知力)
「わかったつもり」を見逃さず、「何がわかっていないのか」を自分でチェックできる力を持っています。
- 自分の弱点を言語化できる
- テスト前に「できる」と「できない」を仕分けして対策を立てている
- 自己採点を重視し、復習の優先順位を考えている
このように、学習のPDCAサイクルを自然に回しているのが特徴です。
成績が上がらない子の勉強の特徴
1. 作業になっている
ノートをきれいにまとめる、問題を機械的に解く、赤で丸をつけて終わり…こういった「やった感」だけの勉強では、実力は伸びません。
- 教科書やノートを眺めるだけ
- 解答を写して終わり
- 問題集をやりっぱなしで復習しない
「何のために勉強しているのか」が見失われていると、量をこなしても効果が出にくくなります。
2. 間違いをスルーする
答えを見て納得して終わり。
「なんとなく覚えた」気になっていても、それは再現性のない知識にすぎません。
3. 勉強が「時間消費」になっている
「2時間やったからOK」という満足感だけが先行し、「何ができるようになったか」には無自覚なことが多いです。
このような状態では、努力が報われにくくなります。
勉強の質を高めるためのチェックポイント
成績が思うように上がらないときは、以下の点を振り返ってみましょう。
- 今日の勉強で「できること」が増えたか?
- 自分の弱点を把握し、それに向き合ったか?
- 解説を読んだ後に、自分で説明できるか?
- 間違いを放置していないか?
- 勉強に目的やゴールがあるか?
まとめ:努力の方向が正しいかを見直そう
同じ時間勉強しても、成績が上がるかどうかは勉強の仕方で決まります。
大切なのは「量」ではなく「質」。
自分の弱点を意識し、間違いから学び、再現性のある勉強を積み重ねていくことで、努力は確かな成果に変わります。
参考:【再現性こそ最強の武器】勉強が苦手でも成績が伸びる生徒の共通点とは | スタディブレイン
「うちの子は勉強しているのに成績が伸びない…」という保護者の方は、ぜひ**勉強の“質”**に目を向けてみてください。
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プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室