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高校受験で予習と復習、どちらが大事?効果的な勉強法を解説
高校受験に向けて勉強を進めている中学生にとって、「予習と復習のどちらを優先すべきか」は大きなテーマです。多くの保護者や生徒からもよく聞かれる質問ですが、結論から言えば、どちらも欠かせないものの時期によって優先度が変わるというのが正解です。この記事では、高校受験における予習と復習の役割、効果的な取り入れ方、学年ごとのバランスについて詳しく解説していきます。
1. 高校受験における復習の重要性
まず、中学1年生から2年生の段階では復習を中心に取り組むことが最優先です。理由はシンプルで、内申点を上げるためには学校の定期テストで安定した点数を取る必要があるからです。
復習には次のような効果があります。
- 授業内容を定着させる:授業を受けただけでは知識は短期記憶のまま。復習をすることで長期記憶に変わり、テストでも思い出せる状態になります。
- 理解不足を補う:「授業ではわかったつもり」になっていた部分を、自分で問題を解き直すことで確認できます。
- 基礎力の積み重ね:高校入試は中学3年間の学習内容すべてが出題範囲。小さな穴をそのままにすると、後から大きな弱点につながります。
つまり、高校受験では「復習なくして合格なし」といっても過言ではありません。特に英語や数学といった積み重ね型の科目は、復習の質がそのまま成績に直結します。
2. 予習の役割と必要性
一方で、予習の価値も決して軽視できません。特に受験学年になると「授業の進度=自分の受験勉強の進度」としてしまうと、入試本番までに範囲が終わらないリスクがあるのです。
予習には次のようなメリットがあります。
- 授業の理解度が高まる:あらかじめ教科書や例題を見ておくことで、授業中に「初めて聞く内容」ではなく「知っている内容を整理する」状態になれます。
- 苦手を事前に洗い出せる:予習でつまずいた部分を授業で重点的に確認できるため、効率的に学べます。
- 受験範囲を早く終わらせられる:特に理科・社会のように範囲が広い科目では、予習で先取りしておかないと全範囲を網羅できません。
つまり、高校受験における予習は「未習範囲を残さず、入試対策に十分な時間を確保するための戦略」といえます。
3. 学年・時期ごとのバランス
では実際に、高校受験に向けた勉強ではどのように予習と復習のバランスを取ればよいのでしょうか。目安は以下の通りです。
- 中学1〜2年生:復習7割、予習3割
内申点を安定させるために、まずは復習で基礎固めを優先。予習は授業理解をスムーズにする程度で十分。 - 中学3年前半(〜夏休み):復習6割、予習4割
1・2年で学んだ内容の復習に力を入れつつ、未習範囲を少しずつ先取り。夏休みまでに主要科目の苦手を潰すことが重要。 - 中学3年後半(夏以降):予習6割、復習4割
学校の授業進度に合わせているだけでは間に合わないため、予習で全範囲を早めに終え、秋からは過去問演習と総復習にシフト。
4. 効率的な勉強法のポイント
- 予習は軽めでOK:教科書を読む、例題を1問解く程度で十分。完璧を目指さず「授業を理解する準備」と割り切る。
- 復習は徹底的に:授業後24時間以内に解き直し、週末にもう一度復習。これで知識が定着する。
- 計画を立てる:受験本番から逆算して「◯月までに全範囲終了」とゴールを設定すると迷いなく進める。
まとめ(高校受験編)
高校受験においては、**「基礎固めの復習 → 範囲を広げる予習 → 入試演習の復習」**という流れが鉄則です。
中学1〜2年では復習を優先し、受験学年になったら予習を強化して全範囲を終わらせる。そのうえで過去問演習に取り組むことが、合格への最短ルートとなります。
受験勉強では、範囲が膨大であるため何から始めていけばいいかわからない人もいるかもしれません。スタディブレインでは、今その子に必要な勉強に気づいてもらうための問いかけをしています。
今するべき勉強を見つけるための方法がわかれば、どんどん自分で勉強できるようになりますので、ぜひ一度体験授業にお越しください。
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プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室