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集中できないのはなぜ?意志の問題ではない「集中力が続かない原因」とは

「勉強しなきゃいけないのに、すぐ他のことが気になってしまう」
「集中力がない自分にイライラする」
そんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか?
しかし、集中できないのは、あなたの意志が弱いからではありません。
集中力にはいくつかの「原因」があり、それを知るだけでも対策が見えてきます。
この記事では、科学的な視点から「集中できない原因」を分かりやすく解説します。
原因①:環境が集中を妨げている

集中力は意志よりも環境に大きく左右されます。
特に現代は、集中を妨げる“誘惑”が身近に多すぎる環境です。
- スマホや通知音
- テレビやYouTubeの音声
- 部屋の散らかりや机の上の物
- SNSの“見たい欲”
たとえば、アメリカの研究では「スマホが視界に入るだけで集中力が低下する」という結果も出ています。
つまり、「誘惑に強くなる」のではなく、「誘惑を遠ざけること」が集中力には効果的なのです。
原因②:脳の仕組みによる限界

人間の脳は、そもそも長時間集中できるようにはできていません。
心理学では、**「注意資源には限りがある」**と言われています。
- 通常、集中力は15〜25分程度しか持続しない
- 同時に複数のことを処理する(マルチタスク)とパフォーマンスが下がる
- 一度注意が途切れると、元に戻すのに20分以上かかることもある
「自分は集中力がない」と感じている人の多くは、脳にとって自然な集中の波を無視して長時間続けようとしているだけかもしれません。
原因③:体調や生活リズムの乱れ

脳は体の一部。体調が悪ければ、集中力も当然落ちます。
- 睡眠不足(7時間未満)は脳の働きを大幅に低下させる
- 食後すぐや空腹時は血糖値の乱高下で集中できない
- 水分不足で脳のパフォーマンスが落ちる
「やる気が出ない」「集中できない」と感じたときは、まず体のコンディションを疑うことも大切です。
睡眠・食事・水分補給を整えるだけで、驚くほど集中しやすくなることもあります。
原因④:やるべきことが曖昧

人は、「何をどうすればいいか」が明確でないと、集中することができません。
特に勉強では、「今日はこれをやる」と明確に決めていないと、ついスマホや他のことに流れてしまいます。
- 「英語を勉強する」では曖昧すぎる
- 「英単語30個を暗記する」「数学の問題集2ページやる」など、具体化することが重要
明確なタスクがあると、脳は“目的に向かって集中する”状態に入りやすくなります。
原因⑤:完璧主義や自己否定の心理

「ちゃんとやらなきゃ」と思えば思うほど、集中できなくなるケースもあります。
完璧主義や自己否定が強いと、始める前に「失敗したくない」「どうせできない」と考えてしまい、行動が止まってしまうのです。
- 勉強を始める前に机の上を片付けすぎて結局やらない
- やらなかった自分を責めて、ますますやる気が失われる
集中できないのは“始められない”ことが原因の場合も多く、ハードルを下げて「とりあえず5分だけやる」ことが効果的です。
まとめ:集中できないのは「性格」ではなく「構造」の問題

集中できないとき、多くの人は「自分の意志が弱いから」と思いがちです。
しかし実際には、
- 環境に誘惑が多い
- 脳が長時間集中に向いていない
- 生活リズムが乱れている
- やるべきことが不明確
- 完璧主義で手がつかない
といった科学的・心理的な原因によるものがほとんどです。
まずは自分の集中を妨げている原因を知り、それに合った対策をとること。
それだけで、「集中できる自分」に一歩近づけます。
スタディブレインでは、集中して勉強できる環境を整えています。勉強が苦手な子が通ってくれて、自分で勉強できるように育ってくれています。
気になる方は、ぜひ一度お問い合わせください。
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プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室