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見て覚えて口頭テストと書いてテスト、どちらが効果的?勉強法の正しい使い分け

勉強で暗記が必要なとき、多くの生徒が「見て覚えて口頭で答える」か「見て覚えて書いて答える」かで迷います。特に高校受験や定期テストを控える中高生にとって、効率的な暗記法を選ぶことは大きな差につながります。
この記事では、口頭テストと書いてテストの効果の違いを整理し、どんな場面でどちらを使えばよいのかを解説します。
口頭テストの効果と特徴

「声に出して答える」または「頭の中で答えを言う」口頭テストは、暗記初期にとても効果的です。
メリット
- 短時間で大量にこなせる
書くよりも圧倒的に速いので、回転数を増やして繰り返し復習ができます。 - 想起練習(リトリーバル)の効果
頭の中から情報を引き出す訓練になり、記憶が強化されます。 - 場所を選ばない
通学中やちょっとしたスキマ時間でも実践可能です。
デメリット
- 「分かった気」になりやすい
曖昧な記憶でもスルーしてしまい、本当に定着しているか判断が難しい。 - 正確な表記が必要な科目には不十分
漢字や英単語のスペル、数学の式などは書く練習が欠かせません。
書いてテストの効果と特徴

「紙に書いて答える」書いてテストは、定着度を高めるのに向いています。
メリット
- 手を動かすことで記憶が強化される
書く動作が脳への刺激になり、暗記の定着を助けます。 - 正確さをチェックできる
書き間違い、漢字の止め・はね・はらい、英単語のスペルなど、正しい表記を確認できます。 - 記録が残る
どこを間違えたか見返せるので、弱点分析に役立ちます。
デメリット
- 時間がかかる
1問ごとに書くため効率は低下し、回転数が減ります。 - スキマ時間ではやりにくい
紙とペンが必要で、実施場所が限られます。
どちらが効果的か?目的別の使い分け

結論から言えば、どちらが優れているというより「使い分け」が大事です。
①覚え始め(インプット直後)
→ 口頭テストが有効
- スピード重視で回転数を増やす
- まずは「答えが出るかどうか」を確認する
②仕上げ段階(テスト直前)
→ 書いてテストが有効
- 実際の試験は「書いて答える」形式
- ケアレスミスやスペルミスを防ぐための必須練習
効果的な勉強の流れ

最も効率的なのは 「口頭テスト → 書いてテスト」の二段構え です。
- 見て覚えて口頭でチェック
→ 短時間で回転数を稼ぐ - 定着してきたら書いて確認
→ 正確さを仕上げる
例えば英単語なら、最初は「日本語を見て英語を口頭で言う」を高速で回し、仕上げに「英語を書いてテスト」する流れが最適です。
高校受験に向けた具体的な活用例

- 英単語・熟語
→ 初期は口頭チェック、直前はスペルを書いて確認 - 漢字
→ 意味は口頭で確認、書き取りで仕上げ - 理科・社会の用語
→ 口頭で素早く確認し、重要語句は書いてアウトプット - 数学
→ 定理や公式は口頭確認、計算は必ず書いて練習
まとめ

「見て覚えて口頭テスト」と「見て覚えて書いてテスト」は、どちらが効果的か一概には言えません。
- 回転数を増やして記憶を定着させるなら口頭テスト
- 正確に書けるように仕上げるなら書いてテスト
そして最も効果的なのは、この二つを段階的に組み合わせることです。
高校受験や定期テストでは「速さ」と「正確さ」の両方が求められます。暗記の習慣に両方のテストを取り入れることで、効率よく成績を伸ばすことができるでしょう。
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プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室