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ゲームやスマホ時間の正しい減らし方──「禁止」ではなく行動が変わる設計を

「気づいたらずっとスマホを触っている」
「ゲームをやめなさいと言っても全く聞かない」
保護者の方から、こうした悩みを聞かない日はありません。
ですが、ゲームやスマホの問題は、子どもの意志の弱さや怠けが原因ではありません。脳の仕組みと環境の問題です。
この記事では、なぜ子どもがスマホやゲームをやめられないのか、そしてどうすれば現実的に時間を減らしていけるのかを整理します。
スマホ使用が子どもに与える影響

総務省の調査によると、10代・20代の平日のスマホ平均使用時間は約4時間とされています。
これを1年に換算すると、丸々2か月近くをスマホに費やしている計算になります。
さらに、毎日4時間以上スマホを使用する子どもは、
・記憶力
・情報処理能力
といった大脳の発達が進みにくくなる傾向があることも分かっています。
実際に、数学・国語・理科・社会のすべての教科で、スマホ使用時間が長いほど学力が下がる傾向が確認されています。
これは才能や努力以前に、「集中力を奪われる環境」に長時間さらされていることが原因です。
子どもがスマホやゲームをやめられない本当の理由

それでも多くの子どもは、スマホやゲームを手放そうとしません。
それは、これらが人の心の三大欲求を、現実よりも簡単に満たしてしまうからです。
一つ目は「つながり」の欲求です。
オンラインゲームやSNSでは、現実よりも手軽につながりを感じられます。
二つ目は「できる」という感覚です。
ゲームのクリアやSNSの「いいね」は、短時間で達成感を与えてくれます。
三つ目は「自分からやっている」という感覚です。
指示される勉強と違い、スマホは自分の意思で選んでいるように感じられます。
この三つがそろうと、スマホやゲームは非常に強力な存在になります。
つまり、やめられないのは意志の問題ではないのです。
最初のステップは「現状の可視化」

スマホ時間を減らすために、まずやるべきことは「反省」や「説教」ではありません。
現状を見える形にすることです。
スクリーンタイムを確認し、
・どのアプリに
・どれくらいの時間を使っているのか
を一緒に確認します。
多くの子どもは、自分が思っている以上にスマホを使っていることに、この段階で初めて気づきます。
「使いすぎているかもしれない」という気づきが、行動を変える最初のきっかけになります。
今日からできるデジタルデトックスの工夫

スマホ対策は、我慢させることではありません。環境を変えることが重要です。
まず環境面では、
・寝室にスマホを持ち込まない
・勉強中は物理的に距離を置く
といった工夫が効果的です。
時間の面では、
・オフラインの時間を意識的につくる
・使う時間を決めて電源を切る
といった区切りが有効です。
行動の面では、
・軽い運動
・外に出る時間
を入れることで、脳と体をリフレッシュさせることができます。
「禁止」ではなく「共同ルール」を

スマホを完全に禁止すると、
・隠れて使う
・親子関係が悪化する
といった別の問題が起きやすくなります。
大切なのは、家庭内でルールを共同で決めることです。
・何時まで使うか
・どんな場面では使わないか
・守れなかったときはどうするか
これを一方的に決めるのではなく、子どもにも意見を出してもらい、納得感のある形にします。
まとめ:時間と集中力は、子どもの最も大切な資産

スマホやゲームは便利で楽しいものですが、使い方を間違えると、子どもの集中力と時間を奪います。
そして、学生時代の時間と集中力は、後から取り戻すことができない資産です。
その資産を何に投資するのかを決めるのは、スマホではありません。
大人が環境を整え、子どもが自分で選べる状態を作ること。
それが、ゲームやスマホ時間を「正しく減らす」ための一番の近道です。
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プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室