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授業を受けるだけでは勉強したことにならない理由―「聞いた」と「できる」は全く別物―

「授業はちゃんと受けているのに、成績が上がらない」
「家ではあまり勉強していないけど、授業を聞いているから大丈夫だと思っている」
このような状況は、決して珍しくありません。
しかし結論から言えば、授業を受けただけでは、勉強したことにはなりません。
これは努力不足の問題ではなく、学習の仕組みの問題です。
なぜ授業を受けただけでは身につかないのか

授業は「理解する場」であって「定着する場」ではない
授業では、
・考え方の説明
・解き方の紹介
・重要ポイントの整理
が行われます。
これは学習において非常に大切ですが、あくまで
「分かる状態」を作る工程です。
テストで求められるのは、
・何も見ずに
・制限時間内に
・正確に解ける
状態です。
「分かる」と「できる」の間には、大きな距離があります。
人は聞いただけのことをすぐに忘れる
人の脳は、
「使われなかった情報」を重要だと判断しません。
授業で聞いただけの内容は、
その後に使わなければ、
「必要ない情報」として処理され、自然と忘れていきます。
これは能力の問題ではなく、脳の正常な働きです。
「授業=勉強」という誤解が生まれやすい理由

学校では長時間授業を受けている
平日は何時間も授業を受けているため、
「これだけやっているのだから勉強しているはず」
という感覚になりやすくなります。
しかし実際には、
自分の頭で考え、思い出し、手を動かす時間
はほとんどありません。
ノートを取ることで満足してしまう
ノートをきれいに取ることは大切ですが、
それだけで学習が完結してしまうと、
「やった気」だけが残りやすくなります。
ノートは理解の記録であって、
定着の保証ではありません。
勉強とは「思い出す練習」である

テスト本番でやっていることを考える
テストでは、
・教科書を見ず
・ノートも見ず
・頭の中から答えを引き出します。
つまりテスト本番は、
思い出す作業の連続です。
にもかかわらず、
授業を聞くだけで終わってしまうと、
この練習が一切行われません。
勉強になる行動とは何か
本当に勉強になっている行動は、
・問題を解く
・白紙から説明する
・間違いを直す
といったアウトプットを伴う行動です。
これらを通して初めて、
「知っている」が「使える」に変わります。
授業を「勉強」に変えるために必要な一手間

授業後24時間以内に何かを思い出す
長時間の復習は必要ありません。
・問題を1問解く
・公式を何も見ずに書く
・内容を口で説明する
これだけでも、記憶の定着率は大きく変わります。
解けなかった問題こそが本番の材料
間違えた問題は、
「理解していなかった証拠」ではなく、
これから伸びる部分です。
授業後に一度つまずくことで、
脳はその情報を重要だと判断し、覚えやすくなります。
親や周囲が意識したいポイント

「授業を聞いているから大丈夫」と言わない
この言葉は、無意識に
「復習しなくていい」
というメッセージになってしまいます。
代わりに、
「授業のあと、どこを少しやる?」
と聞くだけで、学習の質は変わります。
勉強時間より「行動」を見る
何時間机に向かったかよりも、
・問題を解いたか
・間違いを直したか
といった行動に目を向けることが重要です。
授業はスタート地点にすぎない

授業は、勉強のゴールではありません。
勉強のスタート地点です。
授業で理解し、
家庭学習で思い出し、
テストで使える形にする。
この流れがあって初めて、
「勉強した」と言える状態になります。
もし成績が伸び悩んでいるなら、
授業の受け方ではなく、
授業のあとに何をしているか
を見直してみてください。
そこを変えるだけで、学習の成果は大きく変わります。
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プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室