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答えを写す子はダメ?“写し勉強”を“伸びる勉強”に変えるコツ
◆ 「答え写してるだけじゃ意味ないよ」は正しい?
勉強を見ているとき、こんなふうに声をかけたことはありませんか?
「ちゃんと考えなよ!」
「答え写してるだけじゃダメでしょ!」
実際、“ただ写すだけ”の勉強では、成績は伸びません。
でも一方で、「写す」という行為そのものを悪者にしてしまうのも実はもったいない話です。
実は、“写す勉強”にもちゃんと意味がある使い方があるのです。
◆ 写すだけでは伸びない。でも、工夫すれば伸びる
答えをただ書き写しているとき、生徒の頭の中は「無」の状態になりがちです。
この状態では、どれだけノートがきれいでも、成績にはつながりません。
ただし、「意識を変えて写す」だけで、効果は劇的に変わります。
ポイントは、「何のために写すのか」を明確にすること。
これが、“ただの作業”から“意味ある勉強”に変えるカギなのです。
◆ “伸びる写し方”に変える3つの工夫
①【「なぜそうなるか」を考えながら写す】
解答を写すときは、ただ真似するのではなく、
- 「この計算式はどこから出てきた?」
- 「この順番になっている理由は?」
といった“解き方の意味”に注目します。
たとえば数学なら、計算の順序や立式の根拠を意識しながら写すだけで、
理解と記憶の両方が一気に深まるのです。
②【途中まで隠して、自分で考えてから写す】
いきなり全文を写すのではなく、まず自分なりに考えてみる時間を取るのがコツです。
- 解答の一部を隠す
- 自分の答えと見比べながら確認する
- 間違っていた部分に色ペンで印をつける
このように、「写す前に一回止まる」だけでも、ただの作業ではなくなります。
③【“写した後”が本番!反復と振り返りをセットで】
答えを写して終わりではなく、その問題を翌日もう一度、白紙で解き直すことで、本当の力になります。
「写した直後はできたけど、翌日には忘れてた…」というのは、よくある話。
だからこそ、写し→再現のサイクルが勉強の質を変えます。
◆ 写す=悪ではない。「どう使うか」が全て
「答えを写す=ズル」ではありません。
大事なのは、“自分の頭を使っているかどうか”です。
- 解説を読んで理解したことを整理するため
- 間違い直しで考え方を定着させるため
- 書くことで記憶に残りやすくするため
など、「目的を持って写す」ことで、写す行為は立派な勉強法になります。
◆ こんな子は“写し方”を見直すべし!
✅ テスト前、ノートはびっしり埋まってるのに点が取れない
✅ 家ではできてたのに、解き方をすぐ忘れてしまう
✅ 解き直しよりも解答を写すほうがメインになっている
このような子は、「写す=勉強」になってしまっている可能性大です。
今こそ、“写す”という行動の中身を見直すときです。
◆ まとめ:「写すだけ」から「写しながら考える」へ
- 答えを写すこと自体がダメなのではなく、“どう写すか”が大切
- 「なぜそうなるのか」を考えながら写すことで理解が深まる
- 写す前に自分で考えるクセをつけるだけで、定着率は大きく変わる
- 写したあとは必ず「解き直し」で記憶を補強しよう
表面だけの勉強から、頭を使う勉強へ。
“写す勉強”は使い方次第で、あなたの強い味方になります。
今日から、ただの作業じゃない「意味のある写し方」を始めてみませんか?
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「この方法なら勉強も頑張れそう!」ときっと感じていただけるはずです。
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プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室