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朝型・夜型どっちが向いてる?集中力が高まる勉強時間の選び方
「朝に勉強した方が頭が冴える」
「夜の方が静かで集中できる」
そんな声をよく耳にしますが、実際のところ、どの時間帯に勉強するのがベストなのでしょうか?
本記事では、脳科学・時間生物学・心理学の研究をもとに、勉強の効率を最大化するための「自分に合った時間帯」の選び方を解説します。
朝と夜で脳の働きはどう違う?
人間の脳は、体内時計(サーカディアンリズム)に支配されています。このリズムは約24時間周期で、時間帯によって脳の働き方が変化します。
- 朝:前頭前野が活性化しやすく、論理的思考や計算、記憶の整理に適している
- 昼〜夕方:集中力の持続力が高まり、安定した作業に向いている
- 夜:外部からの刺激が減るため、深い没頭状態に入りやすく、暗記や反復に向いている
このように、それぞれの時間帯に得意分野があるのです。
科学的に集中力が高まりやすい時間帯とは?
スタンフォード大学の研究(2016年)によると、個人の「クロノタイプ」(朝型・夜型)によって、集中力のピーク時間は異なります。
- 朝型の人:午前9〜11時に脳のパフォーマンスが最も高い
- 夜型の人:午後4〜9時に集中力がピークを迎える
- 中間型の人:昼の13時前後が安定して集中しやすい
このことから分かるのは、勉強にベストな時間帯は一概に「朝」や「夜」とは言い切れず、「自分に合った時間帯」を把握することが重要だということです。
自分のリズムに合った学習時間帯を見つける方法
まずは、以下の3つのステップで自分の集中できる時間帯を見極めましょう。
ステップ1:集中できた時間帯を記録する
1週間、自分が集中できた時間をノートやスマホにメモしていきましょう。「今日は午後4時に数学がはかどった」など、具体的に書き出すと傾向がつかめます。
ステップ2:食後や睡眠時間の影響も確認
- 食後すぐは消化のため血流が内臓に集中し、眠くなりやすい
- 睡眠不足は、脳の前頭前野の機能低下を招き、集中力を30〜50%下げるという研究もあります(米国国立衛生研究所)
ステップ3:勉強内容と時間帯をマッチさせる
- 記憶系(英単語・漢字・年号など)→ 朝や夜が効果的
- 思考系(数学・理科の計算問題など)→ 午前中から昼が適している
成績を伸ばす人が実践している時間管理術
集中力を高めるために、時間帯を工夫している生徒には次のような共通点があります。
朝のゴールデンタイムを活用する
朝起きてから最初の90分は「脳が最もクリアな時間」と言われています。この時間帯に苦手な教科や、思考力が必要な科目を取り組むことで効率が上がります。
夜は静かな暗記タイムにする
夜は外部の音や活動が少なくなるため、暗記や復習に向いています。さらに、記憶は睡眠中に整理・定着されやすいという研究もあります。寝る直前に暗記ものを見直すのは効果的です。
時間帯×内容の最適化
成功している受験生ほど、「自分は何時に何をやると一番はかどるか」を理解し、時間帯によって教科や学習内容を切り替えています。
まとめ:自分に合った“最も集中できる時間”を見つけよう
集中力のピークは、体内時計と個人のリズムによって異なります。
「朝型が良い」「夜型はだめ」といった一律の考えではなく、自分の状態と向き合いながら学習時間をデザインすることが、勉強効率を大きく高める鍵です。
ポイントまとめ
- 人の脳は時間帯によって得意な作業が違う
- 朝は論理・思考系、夜は暗記・復習系に向いている
- 自分の集中できる時間帯を記録して見極める
- 内容と時間帯をセットで計画すると効果的
- 最も集中できる“自分時間”を活かそう
スタディブレインは、このように科学的に教育をしていく塾です。間違った勉強法や思い込みによって時間を無駄にしない方法を日々お伝えしています。
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プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室