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記憶は寝ている間に強くなる!“寝る前の勉強”が暗記に効く理由
「英単語は寝る前にやると覚えやすい」
そんなアドバイスを聞いたことはありませんか?
実は、これは感覚的なものではなく、脳科学や睡眠研究でも裏付けられている効果的な学習法です。
この記事では、「なぜ寝る前の勉強が記憶に定着しやすいのか?」を科学的に解説し、効果的な活用法も紹介します。
勉強と睡眠の意外な関係とは?
私たちの脳は、眠っている間もじっとしているわけではありません。
特に、深い睡眠中(ノンレム睡眠)には、「海馬」という記憶を司る部位が活性化し、日中に得た情報の整理・定着を行っています。
アメリカ・ハーバード大学の研究によれば、睡眠を挟んだ記憶の定着率は、起きているだけのときに比べて20〜40%も高いことが報告されています。
つまり、睡眠は記憶の“仕上げ工程”のような役割を果たしているのです。
寝る直前にやると効果的な学習内容とは?
記憶の定着に向いている学習には以下のようなものがあります。
- 英単語や古文単語、漢字などの語彙の暗記
- 歴史や理科の用語、年号などの短期記憶系
- 数学や英語の基本例題の復習
特に「暗記モノ」は寝る前の学習にぴったりです。
理由は、寝る直前に脳に入った情報は、他の情報で“上書き”されずに保存されやすいからです。
具体的な活用法と勉強のやり方
1. 寝る30分前に学習タイムをつくる
- スマホやテレビをオフにし、静かな環境を整える
- 暗記カードや一問一答形式の教材を使って、反復学習をする
時間を決めて取り組むことで、“寝る前=暗記の時間”という習慣が脳に定着します。
2. 覚えたことを翌朝に軽く確認する
「寝る前に覚えたことを翌朝もう一度見る」ことで、忘却を防ぎ、記憶の定着がさらに強化されます。
この「即時復習→睡眠→再確認」のサイクルは非常に強力です。
3. 明るすぎない環境で学習する
寝る直前の強い照明やブルーライトは、脳を覚醒させてしまい、眠りの質を下げる原因になります。
暖色系の照明や紙の教材がおすすめです。
科学的研究の裏付け
以下のような研究が「寝る前勉強の有効性」を裏付けています。
- カーネギーメロン大学の研究(2012年)では、同じ内容でも寝る前に学習した群の方が、翌日の記憶テストで平均15%高得点だった
- ドイツのリューベック大学では、「学習直後に睡眠を取ると、最大で3倍の記憶定着率が得られる」と発表
これらの結果からも、“睡眠を味方につける学習”は科学的に効果が高いと言えます。
まとめ:寝る前の10分が記憶を変える
寝る前の学習は、特別な時間でも、難しいことをする必要もありません。
たった10分でも、集中して暗記作業を行い、しっかり眠る。
これだけで、翌日の記憶定着率が大きく変わります。
ポイントまとめ
- 睡眠中に脳は情報を整理・定着している
- 暗記系の勉強は寝る前に行うと効果的
- 翌朝の軽い復習でさらに記憶が強化される
- 照明やスマホなど、睡眠の質にも注意が必要
- 科学的にも記憶力アップが裏付けられている学習法
スタディブレインでは、暗記の仕方も教えています。暗記=知識の習得は、勉強するうえでの基本になります。効率よく暗記してテストの点を上げていきましょう。
暗記と理解の関係について知りたい方はこちらをご覧ください。
プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室