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読解力を鍛えるために家庭でできること|子どもの学力を伸ばす習慣とは?
読解力は、すべての教科の基礎となる力です。国語の成績だけでなく、数学の文章題や理科・社会の記述問題、さらには英語長文の理解にも密接に関わっています。
最近の中学・高校入試では、ただ知識を問うだけでなく、「読み取る力」「考える力」を問う問題が増えており、読解力の重要性はますます高まっています。では、家庭でどのように子どもの読解力を鍛えていけばよいのでしょうか?この記事では、具体的な取り組みと考え方をご紹介します。
読解力が学力に与える影響
まず、読解力が弱い子どもは、以下のような場面でつまずきやすくなります。
- 問題文を最後まで読まずに間違える
- 質問の意図を読み違える
- 答えの根拠を文章中から探せない
- 複数の情報を関連づけて考えるのが苦手
反対に、読解力が高い子どもは、文章の要点をつかみ、正確に読み取ることができるため、すべての教科で理解と定着がスムーズになります。
家庭でできる読解力アップの習慣
家庭でできる工夫は、日々のちょっとした声かけや習慣の中にあります。以下の取り組みを試してみてください。
1. 毎日の「音読」習慣をつける
小学生の間は特に、音読を毎日続けることが効果的です。黙読では読み飛ばしてしまう言葉も、音読すると丁寧に読むようになります。読むスピードよりも、「意味がわかるように読む」ことを意識させることがポイントです。
2. 読んだ内容を自分の言葉で説明させる
本やニュース、教科書などを読んだあと、「何が書かれていたか教えてくれる?」と質問してみましょう。これは「要約力」を養うトレーニングになります。話すことで記憶にも定着しやすくなり、思考力も鍛えられます。
3. 会話の中で「なぜ?」を大事にする
日常の会話の中で、「なぜそう思うの?」「どうしてそうなったんだろう?」という問いかけを入れると、論理的に考える癖がつきます。理由を探すプロセスは、読解力における「根拠を探す力」に直結します。
4. 読書の時間を確保する
読解力の土台となる語彙力と文構造の理解は、読書によって自然に身につきます。ジャンルにこだわらず、漫画以外の物語や伝記、図鑑、新聞など、幅広く読む習慣をつけさせましょう。短い時間でも「毎日読む」ことが大切です。
5. 「読解問題」を一緒に解いてみる
国語の文章問題を親子で一緒に読み、「ここが大事なところだね」「この言い換えはこういう意味かも」と会話しながら進めてみましょう。子ども一人で取り組ませるのではなく、読み方のコツを共有することで理解が深まります。
読解力は一朝一夕には身につかない
読解力は、いわば「じっくり育てる力」です。漢字のように短期集中で覚えるものではなく、毎日の習慣や会話の中で少しずつ伸びていきます。焦らず、時間をかけて育てることが大切です。
また、テストの点数だけで子どもの読解力を判断するのではなく、普段の会話や文章の読み方を観察することで、成長の兆しを見逃さないようにしましょう。
最後に:家庭の関わり方がカギになる
子どもの読解力を育てるには、家庭での環境づくりと親の関わりがとても大きな影響を与えます。決して「勉強しなさい」ではなく、「一緒に読んでみよう」「どう思った?」といったコミュニケーションから始めてみてください。
読解力は、学力を支える最も重要な基礎スキルです。今できることからコツコツと積み重ねていきましょう。
勉強だけではなく、読解力は生涯必要となります。これkら様々な人たちと出会っていく中で、コミュニケーションが上手な人は読解力も高い傾向にあります。
そういった、「社会に出てから役立つ力」を身につけるためにも、スタディブレインでは読解力の高め方も指導しています。
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プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室