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家庭学習が続かないのは「納得していないから」?意味づけ学習の重要性とは
家庭学習がなかなか続かない…。
「うちの子はやる気がない」と感じていませんか?
実はそれ、“やる気の問題”ではなく“意味づけの欠如”が原因かもしれません。
本記事では、子どもが家庭学習を自分から進んで取り組むようになる鍵、「意味づけ学習」について詳しく解説します。
◆ 意味づけ学習とは?
意味づけ学習とは、子どもが学ぶことに対して「なぜ学ぶのか」「何の役に立つのか」と自分なりの納得感を持ちながら取り組む学習方法のことです。
単に知識を詰め込むのではなく、学ぶことを“自分ごと”として捉えることで、意欲・理解・定着がぐっと高まります。
◆ 家庭学習が続かない理由:本当は「やる意味」を感じていない
勉強が続かない理由を「集中力がない」「習慣がない」と考えてしまいがちですが、根本的には以下のようなギャップが原因です。
よくある声 | 背景にある子どもの本音 |
「めんどくさい」 | → 意味がわからない/ピンとこない |
「これやって何になるの?」 | → 実生活とのつながりが見えない |
「テストのためだけでしょ?」 | → 短期的な目的しか提示されていない |
「納得していないこと」は子どもにとって**“自分には関係ない”こと**。当然ながら、興味も続かず、記憶にも残りにくいのです。
◆ 意味づけがあると、子どもは変わる!
意味づけがあると、子どもは学習を「やらされること」ではなく「選ぶこと」として受け止められるようになります。
✔ 自発性が高まる
→「ちょっと調べてみよう」「昨日よりできるか試してみよう」と前向きに
✔ 忘れにくく、理解が深まる
→ 自分の生活や関心と結びついているので、記憶に残りやすい
✔ 勉強アレルギーが軽減する
→ 無理なく関われるから「勉強=イヤなこと」という認識が薄れる
◆ 家庭でできる意味づけ学習の3ステップ
① 興味のあるものと結びつける
- 英語:「好きなアニメやゲームのセリフって何て言ってるんだろう?」
- 算数:「このレシピ、倍にするにはどう計算する?」
- 理科:「スマホの充電が速くなる理由って何?」
👉 **“学び=生活とつながっている”**という感覚が重要です。
② 質問に答えるのではなく、問いを返す
- 子ども:「これ、何の役に立つの?」
- 大人:「どんな場面で使いそうかな?考えてみようか」
👉 正解を与えるのではなく、思考の道筋を一緒にたどる姿勢が大切。
③ 小さな変化や成長を見逃さない
- 「昨日より早く終わったね!」
- 「1問だけでも自分でやったの、えらいじゃん!」
👉 結果ではなくプロセスや姿勢に注目して認めることが、継続につながります。
◆ 意味づけ学習を支える親の関わり方
保護者が「先生」になる必要はありません。
大切なのは、子どもが感じた疑問や感情に寄り添い、“一緒に考える人”になることです。
- 「どう思った?」
- 「それ、なんでそう思ったの?」
- 「それって○○と似てると思わない?」
こんな声かけひとつで、子どもの思考スイッチが入ります。
◆ まとめ:続かない家庭学習には「意味」が足りない
勉強が続かないのは、やる気や能力の問題ではなく、本人が「意味」を感じられていないからかもしれません。
意味づけ学習は、「勉強が楽しい」に変わる第一歩。
家庭でのちょっとした声かけや関わり方で、子どもが「自分のために学ぶ」ようになる未来がぐっと近づきます。
「どうしたら学びに意味を感じてもらえるか?」
今日から、そんな視点で子どもの学習に向き合ってみませんか?
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プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室