ブログ

Blog

勉強の仕方

受験生なのに自覚がない子ども…親ができる5つの意識改革法

「もう受験まで半年なのに、全く焦っていない…」
「勉強よりスマホや部活ばかりで、受験生という自覚がない…」

そんな悩みを抱える保護者は少なくありません。
中学3年生や高校3年生になっても、現実味を持てず、のんびり過ごしてしまう子どもは珍しくないのです。

本記事では、なぜ受験生の自覚が芽生えないのか、その原因と心理を整理し、親ができる5つの意識改革法を具体的に解説します。


1. なぜ「受験生の自覚」が芽生えないのか?

危機感を持つ経験が少ない

これまで本気で努力しなければならない場面を経験していないと、受験も「まだ先の話」と感じやすくなります。
特に、成績が生活に直結しない中学生や高校生は、現実感が薄れがちです。

周囲の状況を比較できていない

模試や成績順位などで自分の立ち位置を知る機会が少ないと、焦りが生まれません。
また、友達も同じようにのんびりしている場合、「自分も大丈夫」と思ってしまいます。

目標が曖昧

「志望校に受かりたい」という漠然とした願望だけでは、行動につながりません。
目標が数値化されていないと、今日何をすべきかが不明確になります。


2. 親ができる5つの意識改革法

① 現状を数字で見せる

受験生の自覚を持たせる第一歩は現状把握です。

  • 模試の偏差値と志望校の合格目安を比較
  • 教科ごとの得意・不得意をグラフ化
  • 過去問の平均点やボーダーラインを数字で提示

数字やデータを使うことで、今のままでは届かないことが“感覚”ではなく“事実”として伝わります。


② 短期目標を設定する

「本番まであと○か月」ではなく、「次の模試までに英単語100個」のような短期的・具体的な目標を設定します。
心理学でいうスモールステップ法により、達成感を積み重ねられます。

例:

  • 英単語1日20個覚える
  • 数学の苦手分野を1週間で3単元復習する

③ 将来像を一緒に描く

合格後の学校生活や、その先の進路を具体的にイメージさせます。

  • 部活や学校行事の雰囲気
  • 学びたい分野や職業とのつながり
  • 友人や生活環境の変化

「合格=終わり」ではなく、「合格=新しい生活の始まり」と感じさせることで、モチベーションが上がります。


④ 第三者の刺激を利用する

親の言葉は感情的に受け止められやすく、響かないこともあります。
そこで、外部の刺激を使います。

  • 先輩や塾講師の体験談
  • 同じ志望校を目指す仲間との勉強会
  • 学校の進路指導や面談

同年代や少し年上の人の努力や経験は、強い動機づけになります。


⑤ 成長を見える化する

  • 解ける問題の数の変化
  • 模試の点数や偏差値の上昇
  • 学習時間の記録

「やればできる」という感覚を持たせることが、自覚を育てるカギです。
小さな進歩でも可視化してあげると、本人の中に達成感が積み重なります。


3. 親が避けたいNG対応

責めるだけの声かけ

「どうしてやらないの!」と責めると、反発心や諦めにつながります。
事実を提示し、自分で判断させる姿勢が有効です。

勉強だけを押し付ける

生活リズムの乱れは集中力や学習効率を下げます。
睡眠・食事・運動といった自己管理を整えるサポートも忘れないようにしましょう。


まとめ

受験生の自覚がない原因は、

  • 現実感の欠如
  • 比較対象の不足
  • 目標の不明確さ
    にあります。

親ができるのは、

  1. 現状を数字で見せる
  2. 短期目標を設定する
  3. 将来像を描かせる
  4. 第三者の刺激を利用する
  5. 成長を見える化する

の5つの意識改革法です。

受験は、本人が本気になった瞬間から大きく変わります。
そのスイッチを押すのは、日々そばで見守る保護者の関わり方です。
今日からできる小さな一歩を、一緒に始めてみましょう。

関連記事はこちらです:

プロフィール:

和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ

哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている

スタディブレイン和歌山駅東口教室

住所:〒640-8323 和歌山県和歌山市太田2丁目2−15 岡三ビル3階