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批判的思考を身につける方法|情報を見抜く「考える力」を鍛えるには?

「ネットやSNSの情報、どれが本当かわからない…」
「子どもには自分の頭で考える力をつけてほしい」
そんな悩みを抱えている方へ。いま注目されているのが「批判的思考(クリティカルシンキング)」というスキルです。
これは単に批判することではなく、物事を疑い、論理的に考え、自分なりの判断を下す力のこと。AI時代や情報化社会を生きるうえで、もはや必須の力といえるでしょう。
この記事では、批判的思考を身につけるための具体的な方法を、誰でも実践できる形でご紹介します。
批判的思考とは?

批判的思考(クリティカルシンキング)とは、
**「目の前の情報をそのまま受け取らず、疑問をもちながら筋道を立てて考える力」**のことです。
単なる知識量ではなく、「なぜそうなるのか?」「本当に正しいのか?」と問いかけ、自分の頭で判断する能力です。これは、勉強だけでなく、ニュース、広告、人間関係など、日常のあらゆる場面で求められます。
なぜ批判的思考が大切なのか?

以下のような状況では、批判的思考が大きな力を発揮します。
- フェイクニュースや偏った情報を見抜く
- SNSの意見に流されず、自分で判断できる
- 受験や面接で「なぜそう考えるのか」を論理的に説明できる
- 課題解決や問題発見の力が身につく
つまり、**「自分の頭で考える力」**は、学力以上に、これからの時代を生きる土台になるのです。
批判的思考を身につける7つの方法

① 「本当にそうか?」と疑うクセをつける
どんな情報にも「それって本当?」「誰が言ってる?」「根拠はある?」と問いかける習慣を持ちましょう。
例:「この参考書をやれば偏差値70に!」→ どのくらいの人数で? どうやって調べた?
ただ鵜呑みにするのではなく、一度立ち止まることが大切です。
② 反対の立場からも考えてみる
自分とは違う意見を持つ人の視点を想像してみましょう。
それにより、考え方の幅が広がり、偏りや思い込みに気づくことができます。
「部活を減らして勉強時間を増やすべきだ」
→「でも部活でしか得られない経験もあるのでは?」
③ 主張と根拠を整理する
「自分はこう思う」だけでなく、「なぜそう思うのか?」という理由づけを明確にする習慣を。
- 事実と意見を分けて考える
- 因果関係を意識する
- 「AだからBになる」という論理を組み立てる
このトレーニングは、作文や面接、小論文にも直結します。
④ 情報の信頼性をチェックする
情報源がどこなのか、誰が得をするのかを考えましょう。
- 一次情報か二次情報か
- 公的機関や専門家による発信か
- データや数字に裏付けがあるか
信頼できる情報を見極めることで、判断の精度も高まります。
⑤ よい「問い」を立てる
批判的思考は、「どんな問いを立てるか」から始まります。
- なぜこの意見が広まっているのか?
- それが通じないケースはあるか?
- そもそも、何が問題なのか?
問いを立てる練習は、思考を深める最高のトレーニングになります。
⑥ 書く・話すことで思考を見える化する
考えていることを書く、あるいは人に説明することで、自分の理解のあいまいさに気づけます。
- 「なぜそう思うのか」をノートに書く
- ニュースについて意見を述べる
- ディスカッションや発表で言語化する
⑦ 日常での実践がすべての土台
批判的思考は、日常の中で自然と鍛えることができます。
- SNSの投稿を見たときに「誰が何のために言ってるのか?」と考える
- 誰かの意見にすぐ賛成せず、「なぜそう思うのか」を尋ねてみる
- 親子でニュースを見ながら感想を語り合う
こうした積み重ねが、じわじわと「考える力」を伸ばしていきます。
まとめ|批判的思考は、すべての学びの土台になる

「何を学ぶか」も大切ですが、「どう考えるか」はさらに本質的です。
批判的思考は、学校の勉強だけでなく、社会に出たあとも通用する、一生もののスキルです。
まずは、「本当にそうだろうか?」という問いから、思考をスタートさせてみましょう。
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プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室