ブログ
Blog
国語の記述問題に強くなる!家庭学習で伸ばす文章理解と表現力

「文章は読めるのに、国語の記述問題で点が伸びない…」
そんな悩みを持つ保護者は少なくありません。
国語の記述問題は、文章を理解する力だけでなく、自分の言葉で整理して書く力が求められます。
家庭学習でも取り入れられる、科学的根拠に基づいた効果的な対策法をご紹介します。
1. 文章の要点を段落ごとに整理

- 読解の第一歩は、文章の段落構造を理解することです。
- 段落ごとに「主題・理由・例・結論」を整理すると、文章全体の論理が明確になります。
- 科学的根拠:**構造化学習(Schema Theory)**で、文章の枠組みを理解すると理解と記憶が深まる(Bartlett, 1932)
2. 自分の言葉で要約・説明

- 教科書や問題文を丸写しするのではなく、自分の言葉で要点をまとめる習慣をつけます。
- 例:物語文では「登場人物の行動・気持ち・場面の状況」を整理して説明
- 科学的根拠:**自己説明効果(Self-Explanation)**により理解力と表現力が向上(Chi et al., 1989)
3. 記述問題の型を意識する

- 記述問題には定型パターンがあります。
- 例:「理由・原因を述べる」「自分の意見と理由をセットで書く」
- 例:「理由・原因を述べる」「自分の意見と理由をセットで書く」
- 家庭学習では、テンプレート化して練習すると書きやすくなります。
- 科学的根拠:型を意識した練習は認知負荷を下げるため、思考と文章作成に集中できる(Sweller, 1988)
4. 文章中の根拠を明示して書く

- 記述問題では、文章中の根拠を明確に示すことが高得点につながります。
- 例:物語文→「〇〇の行動から△△と考えられる」
- 科学的根拠:**根拠を示す思考は再活性化(Retrieval Practice)**となり、理解と記述力が同時に向上(Roediger & Karpicke, 2006)
5. 家庭学習でできる実践法

- 読んだ文章を段落ごとに整理する
- 自分の言葉で要約・説明する習慣をつける
- 記述問題の型に沿って書く練習をする
- 根拠を文章中から必ず示す
- 書いた後は、親や先生に添削してもらい改善点を確認
まとめ

- 国語の記述力は文章理解+自分の言葉で書く力+根拠提示で伸びます。
- 段落整理・自己説明・型の意識・根拠明示を家庭学習に取り入れることがポイントです。
- 科学的にも「自己説明」「再活性化」「構造化学習」の組み合わせは、記述力と文章理解力の向上に効果的であることが確認されています。
家庭での学習習慣に取り入れれば、暗記だけではなく記述問題や資料問題で高得点を狙える力が育ちます。
関連記事はこちらです:
プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室