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集中力が続かなくても成績は伸ばせる!科学的に正しい学習法

「うちの子は集中力が続かないから、成績は伸びないのでは…」
保護者の中には、こう心配している方も多いでしょう。しかし、集中力が短くても正しい学習方法を取り入れれば、学力は十分に伸ばせます。
この記事では、科学的根拠に基づいた効率的な学習法と、家庭で実践できる具体的なサポート方法を紹介します。
1. 集中力が短いことは学力の壁ではない

従来は「長時間集中できる子が成績が伸びる」と考えられてきました。しかし、心理学・脳科学の研究では、短時間集中を繰り返す学習でも十分に成果が出ることが示されています。
- 集中力の持続時間には個人差があり、小学生は15〜20分、中高生は30〜40分が目安
- 長時間机に向かわせても疲労が溜まり、効率は低下
- ポモドーロ・テクニックなどの短時間集中法で学習効率は大幅に向上
2. 科学的に効果が証明されている方法

(1) 短時間集中+休憩サイクル
- ポモドーロ・テクニック:25分集中+5分休憩を1セットとする方法
- 集中力を最大化しつつ、脳の疲労を防ぐ
- 短時間でも繰り返すことで、学習内容は長期記憶に定着
(2) タスクの分割
- 長い課題は小さく分ける
- 「1ページだけ」「1問だけ」と目標を小さくすることで心理的ハードルが下がり、集中力を維持しやすい
(3) 環境デザイン
- 勉強中のスマホやゲームを遠ざける
- 静かで整理された机の上で学習する
- 光や椅子の高さなども集中力に影響
これらの方法は、集中力そのものを強化するのではなく、効率的に学習する工夫として非常に効果的です。
3. 集中力が短い子の家庭学習での工夫

数学
- 難しい問題は短時間で区切って取り組む
- 分からない箇所は休憩後に再挑戦
- できた問題をノートにまとめて達成感を積み重ねる
英語
- 英単語や熟語は1セット10単語だけ覚える
- 1セットごとに休憩や軽い運動を入れる
- リスニングは短い音声を繰り返す
理科・社会
- 1つのテーマを10分で理解するミニ学習
- 重要な図や年号をカードにまとめて短時間復習
- 復習の間隔は短く、何回も繰り返す
4. 成績向上につながる心理的効果

- 短時間集中を繰り返すことで達成感が積み重なりやすい
- 達成感は学習意欲を高め、集中力の低さを補う
- 子どもが自分で「やればできる」と感じることが学力向上の原動力になる
5. 保護者ができるサポート

- 「長時間机に座ることが目的ではない」と理解する
- 勉強時間を細かく区切り、休憩を入れるよう促す
- 短時間でも成果が出ることを褒める
- 子どもが集中できる環境を整える(机周り、照明、スマホの管理など)
まとめ

- 集中力が短くても、正しい方法で学習すれば成績は伸ばせる
- 短時間集中+休憩サイクルやタスク分割、環境デザインがポイント
- 家庭でサポートすることで、子どもは自信を持って学習できる
💡ポイント
- 長時間集中は必要ない
- 短時間で集中して取り組むことが記憶定着と理解を促進
- 環境や達成感を工夫して学習を支援
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プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室