ブログ
Blog
「机に向かうのがツラい」を解消! 勉強が自然と始まる環境デザインのコツ

「どうにか机には向かうけれど、なかなか勉強が始められない」「部屋が散らかっていて、どこから手をつけていいか分からない」
勉強嫌いの生徒や、行動になかなか移せない生徒の多くは、行動を始めるまでのハードルが高すぎることが原因で、勉強が億劫になっています。実は、私たちの行動の多くは、意志の力ではなく、**周囲の「環境」**によって無意識のうちに左右されています。
このブログでは、行動科学に基づいた**「環境デザイン」の考え方を活用し、「やる気」に頼らず、勉強が自然と始まる仕組み**を作るための具体的なコツを解説します。
1. 行動科学の原則:**「最も簡単な選択肢」**が選ばれる

人は、意識的に考えて行動していると思いがちですが、実際には、目の前にある最も簡単な選択肢、最も抵抗の少ない道を無意識に選びます。
例えば、手が届くところにスマートフォンがあれば、すぐに手に取ってしまうでしょう。逆に、勉強道具がすぐに手に取れる場所にあれば、勉強を始める方が楽になるのです。
行動を促す「ナッジ理論」の活用
ナッジ(Nudge)理論とは、人々を強制することなく、**「そっと後押しする」**ことで、望ましい行動へと導く理論です。勉強へのナッジ(後押し)とは、勉強を始めるための物理的な抵抗をゼロに近づけるための環境づくりです。
| NGな環境(抵抗が大きい) | OKな環境(ナッジを活用) |
| 勉強道具が棚の奥やカバンの中に片付けられている | 勉強道具が机の上に広げたまま(あるいは開いたまま)置いてある |
| 休憩中にスマホが手の届く範囲にある | スマホを別の部屋や手の届かないカゴに入れ、充電中にする |
| 机が雑多なもので散らかっている | 机の上には今すぐ使うものだけを置く |
ポイント: 意志の力で誘惑に打ち勝とうとするのではなく、そもそも誘惑を排除し、**勉強を「最も簡単な選択肢」**にするように環境を設計しましょう。
2. 勉強を「自動」で始めるための**「環境のトリガー」**設計

前回の記事で紹介した「if-thenプランニング」のように、行動を始めるための「きっかけ(トリガー)」を環境そのものに埋め込むことで、勉強が習慣化しやすくなります。
「場所」と「行動」を固定する
認知科学によると、特定の**「場所」と「活動」**を強力に結びつけると、その場所に行くだけで脳が活動モードに切り替わる現象が起きます。
- 勉強する場所: 勉強は必ず同じ場所(机や特定の椅子)で行い、その場所では寝転んだり、スマホを触ったりしないと決める。
- →その場所に座るだけで、脳が「勉強モード」に切り替わります。
- 休憩する場所: 休憩やリラックスは、必ず別の場所(リビングや別の椅子)で行う。
- →休憩と勉強を物理的に分離することで、集中と休息の切り替えがスムーズになります。
誘惑の**「予防線」**を張る
誘惑に負けないようにするための努力は疲れるため、事前に誘惑にアクセスできない環境を作ることが効果的です。
- スマホ対策: 勉強中は親に預けるか、別の部屋の充電スペースに置く。
- 誘惑物対策: 漫画やゲームなど、集中を乱すものは視界に入らない引き出しや棚の奥にしまう。
3. 「机に向かうツラさ」を軽減する空間のコツ

特に勉強嫌いの生徒にとって「机に向かう」という行為自体がストレスになりがちです。心理的な抵抗を減らすために、空間を快適で機能的にデザインしましょう。
空間を「心地よく、しかし誘惑なく」整える
- 照明: 集中力を高めるために、昼白色の明るい照明を使用する。暗い光や暖色系の光はリラックスを促すため、勉強には不向きです。
- 色: 心理学では、青色や緑色が集中力や落ち着きをもたらすと言われています。文房具やファイルなどにこれらの色を取り入れてみましょう。
- 香り: ペパーミントやレモンなどの柑橘系の香りは、脳を活性化させ、集中力を高める効果が期待できます(アロマテラピー効果)。
| NGな環境(脳を散漫にさせる) | OKな環境(脳を集中させる) |
| 視界に趣味のポスターやフィギュアが並んでいる | 視界には壁か**カレンダー(スケジュール)**のみ |
| 部屋全体が暗い、あるいは暖色系の落ち着く光 | 手元が明るい昼白色の照明 |
4. まとめ:やる気に頼らない環境デザインの3原則

「机に向かうのがツラい」という悩みを解消し、勉強を習慣化するためには、環境の力を借りることが最も効果的です。
- 抵抗をゼロにする: 勉強道具を手の届く場所に置き、勉強を**「最も簡単な選択肢」**にする(ナッジ)。
- 場所と行動を結びつける: 勉強場所と休憩場所を分離し、特定の場所に座ったら脳が自動的に集中モードに切り替わるように訓練する。
- 誘惑を物理的に排除する: スマホや気が散るものを視界に入らない場所に置き、事前に予防線を張る。
これらのシンプルな環境デザインを取り入れるだけで、あなたの「行動への重い腰」はきっと軽くなるでしょう。
人間は環境に大きく左右される生き物です。勉強できる環境づくりを積極的に設計していきましょう。
スタディブレインでは、勉強に集中できる環境を整えています。周囲に勉強を頑張っている子がいるのを見ると、自然と勉強が捗ります。
勉強コーチがいることで余計なことをする暇がないので、勉強に集中できるように設計されています。体験授業も随時実施中ですので、気になる方はぜひお問い合わせください!
関連記事はこちらです:
プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室