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勉強の仕方

勉強しない子を責めるのは時代遅れ?行動科学が示す「やらない理由」の本質

「うちの子は意志が弱くて…」
「やる気がないから勉強しないんですよね」

保護者の方からよく聞く言葉ですが、行動科学の視点で見ると、この捉え方は少しズレています。なぜなら、人の行動は性格や根性よりも、環境によって大きく左右されることが分かっているからです。

勉強しない原因は「性格」ではなく「設計」にある

私たちはつい、行動の原因を本人の内面に求めがちです。しかし行動科学では、人間は基本的に「楽な方」「すぐに報酬が得られる方」に流れる存在だと考えます。これは子どもに限らず、大人も同じです。

スマホが手元にあり、テレビの音が聞こえ、机の上が散らかっている状態で集中するのは、大人でも難しいでしょう。
つまり、勉強しないのは意志の弱さではなく、勉強が起こりにくい環境に置かれている結果なのです。

勉強しない子に共通する3つの環境条件

始めるまでのハードルが高い

教材がバラバラ、何からやればいいか分からない。
この状態では「やる気」があっても行動は止まります。行動は「始めやすさ」に強く影響されます。

誘惑が近すぎる

スマホ、ゲーム、動画など、脳にとって魅力的な刺激が近くにあると、勉強はどうしても後回しになります。これは自制心の問題ではなく、脳の仕組みによるものです。

やる意味が曖昧

「なぜやるのか」「何につながるのか」が本人の中で言語化されていないと、行動は続きません。
目的が他人のもののままだと、勉強は「やらされる作業」になります。

成績が伸び始める子に起きている変化

成績が伸び始める子は、突然やる気に満ちあふれるわけではありません。
変わるのは、行動が起きやすい条件が整えられているかどうかです。

行動が自動化されている

・勉強する時間が決まっている
・机の上に必要なものしかない
・最初にやる内容が決まっている

これだけで「考えなくても始められる」状態になります。

小さな達成感が用意されている

終わった後にチェックをつける、短時間でも「終わった」と感じられる。
こうした仕組みが、次の行動につながります。

親ができるのは「叱ること」ではなく「環境調整」

声掛けを変えるだけで行動は変わる

「まだやってないの?」
ではなく、
「今日は何時からやる予定?」

「ちゃんとやりなさい」
ではなく、
「最初はどこからやる?」

問いかけを変えるだけで、行動のハードルは下がります。

結果より「始められたこと」を認める

最初に評価すべきは、内容や点数ではなく「始めた」という事実です。
行動の成功体験が積み重なると、勉強は自然と習慣化していきます。

勉強は気合ではなく仕組みで決まる

勉強しない姿を見ると、つい内面に原因を求めたくなります。ですが、行動科学が教えてくれるのは、人は環境が整えば自然と動く存在だということです。

まずは「この環境で勉強するのは難しくないか?」という視点で見直してみてください。
責めるより、設計を変える。その方が、子どもも親もずっと楽になります。

子どもが変わるきっかけは、いつも大人側の「設計変更」から始まります。

子どもの性格や怠惰のせいにするのではなく、環境を整えるというサポートをしていきましょう。

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プロフィール:

和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ

哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている

スタディブレイン和歌山駅東口教室

住所:〒640-8323 和歌山県和歌山市太田2丁目2−15 岡三ビル3階