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受験が近づくと成績が下がる子がいるのはなぜか?焦りと不安の正体

受験が近づくにつれて、
「前より勉強しているはずなのに点数が下がった」
「簡単なミスが増えた」
という相談が増えてきます。
この現象は決して珍しいものではありませんし、能力が落ちたわけでもありません。
多くの場合、原因は学力ではなく、心理的な負荷の増加にあります。
成績が下がるのは「実力不足」ではない

受験期は脳にかかる負荷が一気に増える
受験が近づくと、子どもの頭の中には
・結果への不安
・失敗したらどうしようという恐れ
・周囲との比較
といった思考が常に浮かぶようになります。
これらはすべて、脳の処理資源を消費します。
つまり、問題を解く以外のことで脳が疲れている状態です。
不安は集中力を高めるどころか奪う
適度な緊張は集中を助けますが、
過度な不安は逆効果になります。
「間違えたらどうしよう」
「この点数じゃダメだ」
と考えながら解くことで、本来問題に使うべき注意力が削られてしまいます。
受験が近づくほどミスが増える理由

ワーキングメモリが圧迫されている
受験期は、
・時間制限
・プレッシャー
・自己評価
が重なり、ワーキングメモリ(考えながら保持する力)が圧迫されます。
その結果、
・計算ミス
・条件の読み落とし
・ケアレスミス
が増えやすくなります。
「できていたこと」が崩れるのは自然な反応
保護者からすると
「前はできていたのに、なぜ?」
と感じますが、これは後退ではありません。
負荷が増えた環境でも同じ精度を保つ練習が、まだ十分でないだけです。
この時期に親がやりがちな逆効果な対応

点数だけで評価してしまう
結果を気にするあまり、
「この点数で大丈夫なの?」
と声をかけてしまうと、不安はさらに強まります。
不安が強い状態では、努力が結果に結びつきにくくなります。
「もっとやれば伸びる」と量を増やす
焦りから勉強量を一気に増やすと、
脳の疲労が進み、かえってパフォーマンスが落ちることもあります。
成績を立て直すために必要な視点

不安を消そうとしない
不安は悪者ではありません。
受験に向き合っている証拠でもあります。
大切なのは、不安を消すことではなく、
不安があっても解ける状態を作ることです。
勉強内容を「整理」する
この時期は、新しいことを増やすよりも、
・解法を型として固定する
・ミスのパターンを減らす
といった整理が効果的です。
結果より「安定性」を見る
一回の点数ではなく、
「同じミスを繰り返していないか」
「手順が安定しているか」
を見ることで、成績は徐々に戻ってきます。
受験期の成績低下は「調整のサイン」

受験が近づいて成績が下がるのは、
多くの場合、努力不足ではなく調整が必要になっているサインです。
焦って叱ったり、量を増やしたりする前に、
「今は負荷が高い時期なんだ」
と理解するだけで、対応は大きく変わります。
子どもを変えようとするより、
環境と関わり方を少し整える。
それが、受験期を安定して乗り切る一番の近道です。
今回ご紹介した内容以外にも、試験前の不安を味方につけるメンタルコントロール術も紹介していますので、併せてご覧ください。
プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室