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効率よく穴を埋める! 短期間で「苦手単元」を克服するピンポイント復習術

「前の学年からやり直そう」と決めたものの、いざ教科書を開くと範囲が広すぎて「どこから手をつければいいのか……」と親子で途方に暮れてしまう。これは多くの家庭が直面する壁です。
前の学年のドリルを1ページ目からやり直す必要はありません。脳の記憶の仕組みを活かした**「ピンポイント復習術」**を使えば、短期間で効率的に「学習の穴」を埋めることができます。今回は、最小限の努力で最大限の効果を出すための戦略を解説します。
1. 「全復習」ではなく「穴の特定」から始める

効率的な復習の鉄則は、「すでに知っていること」に時間を使わないことです。まずは、どこが抜けているのかを特定する「健康診断」を行います。
- 「単元テスト」や「まとめの問題」だけを解く:
- 各章の最後にあるまとめ問題だけをピックアップして解かせます。
- そこで間違えた問題だけが、今埋めるべき「穴」です。
- 「説明できるか」を基準にする:
- 問題が解けても、「どうしてこうなるの?」という質問に答えられない場合は、理解が不十分(定着の穴)です。
2. 弱点を狙い撃ちする「リバース・ラーニング(逆算学習)」

「教科書を読んでから問題を解く」という順番を逆転させます。
- いきなり問題を解く(プレテスト):
- 何も思い出せない状態で問題を解くことで、脳が「これが必要な情報だ!」と強く認識します。
- この「思い出そうとする負荷」が、記憶の定着を助けます。
- 間違えたところだけ「解説」に戻る:
- 全体を読み直すのではなく、間違えた箇所の解説だけを熟読します。
- 脳の「わからない」という隙間に、ピンポイントで情報を流し込むイメージです。
3. 知識を繋ぎ直す「スパイラル復習法」
一度復習しただけでは、すぐにまた忘れてしまいます。脳の**「忘却曲線」**に逆らうための、時間差攻撃が必要です。
- 「1日後・3日後・1週間後」のサイクル:
- 今日間違えた問題にチェックを入れ、明日もう一度解きます。
- 翌日正解したら、次は3日後、その次は1週間後……と、間隔を空けてテストします。
- 「解き直し」の質を高める:
- 答えを覚えるのではなく、「解き方の手順」を声に出して説明させます。これがメタ認知を鍛え、類題への対応力を高めます。
4. 算数の「急所」を見逃さない

特に算数の場合、戻るべきポイントはある程度決まっています。以下の「急所」が穴になっていることが多いため、ここを重点的にチェックしてください。
- 低学年: 繰り上がり・繰り下がり、九九の逆(割り算の基礎)。
- 中学年: 小数・分数の概念、単位換算(メートル、リットルなど)。
- 高学年: 割合、比、速さ。
これらの「急所」を克服するだけで、現在習っている単元の理解度が劇的に向上することがよくあります。
5. まとめ:復習は「宝探し」と同じ

苦手克服を「苦行」ではなく、自分の弱点を見つけて補強する「宝探し」や「RPGのレベル上げ」のように捉え直してみましょう。
- 全解きはしない: まとめ問題で「穴」を特定する。
- 逆から攻める: 問題を解いてから解説を読む。
- 間隔を空ける: 忘れた頃に再テストして、記憶を定着させる。
ピンポイントで穴を埋めていけば、お子さんは「自分でもできるんだ!」という確かな手応えを感じ始めます。その成功体験こそが、次へ進むための最大のエネルギーになります。
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プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室