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テストで「時間が足りない!」を卒業する、脳科学に基づいた「1分間の決断力」

「あと10分あれば、最後の大問まで解けたのに……」 「模試の結果を見たら、時間がなくて白紙にした後半の問題、実はすごく簡単だった……」
試験が終わった直後、そんな悔しい思いを一度もしたことがない受験生はいないでしょう。特に和歌山県立入試を控えた中学生や、膨大な範囲に立ち向かう高校生にとって、「時間の不足」は学力と同じくらい大きな壁です。
しかし、冷静に分析してみましょう。時間が足りなくなる本当の原因は、「解くスピードが遅いから」ではありません。実は、「止まっている時間」が長すぎるからなのです。今回は、脳科学に基づいた「本番で時間を生み出す戦略」を徹底解説します。
1. 脳をフリーズさせる「執着」の正体

多くの真面目な受験生が陥る罠、それが「目の前の問題を解き終わるまで次に進まない」という生真面目さです。しかし、脳科学の視点から見ると、これは非常に危険な行為です。
人間の脳は、解決の糸口が見えない課題に直面し続けると、強いストレスを感じます。すると、脳内では「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌され、論理的な思考を司る「前頭前野」の働きが低下してしまいます。
つまり、解けない問題に固執すればするほど、脳はどんどんフリーズし、「本来なら解けるはずの他の問題」まで解けなくなってしまうのです。これを防ぐためのルールが、「1分の見極め」です。
2. 合否を分ける「1分の見極め」ルール

試験開始の合図とともに、ペンをがむしゃらに動かすのはやめましょう。まずは全体を俯瞰し、以下のルールを自分に課してください。
問題を見て「1分」で決断する
問題文を読み、条件を整理し、「よし、この手順で解ける」という筋道が1分以内に見えないなら、その問題は現時点のあなたにとっての「地雷」です。迷わず問題番号に大きな「?」をつけて、次の問題へジャンプしてください。
「飛ばす」のは逃げではなく「攻め」である
「問題を飛ばすと、もう二度と戻ってこれない気がする」という恐怖心があるかもしれません。しかし、逆です。 確実に解ける問題を先に片付けることで、脳内では「ドーパミン」が分泌されます。この成功体験による快楽物質は、脳を活性化させ、集中力を高めます。一通り解き終えて「最低限の点数は確保した」という安心感を持った状態で、先ほどの「?」に戻ってみてください。パニック状態では見えなかったはずの解き方が、驚くほどスッと浮かんでくるはずです。
3. 和歌山県立入試のリアルな「捨て時」戦略

具体的に、和歌山県立入試(公立入試)を例に考えてみましょう。
数学:大問の(3)に深入りしない
和歌山の数学は、大問の最後(特に平面図形や関数の応用)に非常に難易度の高い問題が配置される傾向があります。これら1問の配点は4点〜6点程度。 一方で、前半の計算問題や基本の一行問題も、1問あたりの配点はそれほど変わりません。難問の(3)で15分悩んで結局間違えるよりも、その時間を使って「計算ミスがないか」を2回見直す方が、合計点は確実に高くなります。
英語:長文の「一文」で立ち止まらない
長文読解で、意味のわからない単語や複雑な構文の一文が出てきても、そこで5分も止まってはいけません。前後の文脈から推測し、設問に関係がなさそうなら思い切ってスルーする勇気が必要です。「完璧に訳すこと」が目的ではなく、「設問に正解すること」が目的であることを忘れないでください。
4. 「30秒の余白」が次の正解を作る

時間が足りないというパニックを避けるためには、物理的な時間だけでなく「心理的な時間」を確保することが重要です。
試験中、意識的に**「30秒間の脳の休息」**を取り入れてみてください。 次の大問に移る前、あるいはページをめくる時、ペンを置いて背筋を伸ばし、深く息を吐きます。このわずか30秒の「余白」が、脳の過熱を防ぎ、後半のミスを劇的に減らします。「急がば回れ」は、試験会場においても真実なのです。
5. 【保護者向け】「時間が足りない」と嘆く子へのアドバイス

もしお子様が「時間が足りなくて点数が取れなかった」と落ち込んでいたら、まずはその悔しさを受け止めてあげてください。その上で、以下のような「戦略の確認」を提案してみてください。
- 「スピードを上げろ」と言わない: 焦らせると計算ミスが増えるだけです。「解く速さ」ではなく、「諦める速さ(見極め)」を褒めてあげてください。
- 「取れる問題を全部取れたか?」を問う: 点数そのものよりも、「白紙の後に、解けそうな問題が残っていなかったか」を確認します。「後半の簡単な問題を逃さないこと」の重要性を、一緒に過去問を見ながら話し合ってみてください。
結論:時間は「戦略」で生み出せる

試験時間はすべての人に平等です。しかし、合格する人は「自分の脳が最も効率よく動く順序」を自分でコントロールしています。
- 「1分」考えて解き方が見えなければ、勇気を持って飛ばす。
- 脳をパニックさせないために、あえて「30秒の余白」を作る。
- 「満点」を目指さず、「自分の取れる最高点」を逆算して取りに行く。
この「決断力」を身につければ、あなたの偏差値は今のままでも、本番の得点は10点、20点と変わってくるはずです。和歌山の受験生の皆さん、時計を味方につけて、自分史上最高の答案を完成させてきてください!
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プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室