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徹夜は「記憶の消しゴム」!寝ている間に成績を伸ばす、科学的な「睡眠と暗記」のセット術

「明日のテストが怖いから、今夜は徹夜で詰め込もう」 「あと1時間起きれば、もう1ページ進める……」
受験が近づくと、どうしても睡眠時間を削って勉強時間を増やしたくなるものです。特に和歌山の公立入試のような一発勝負の場では、不安から夜更かしをしてしまう受験生も少なくありません。
しかし、断言します。睡眠を削ることは、せっかく覚えた知識を「消しゴム」で消しているのと同じです。 今回は、脳が情報を記憶する仕組みを紐解きながら、寝ている間に偏差値を上げるための「戦略的睡眠術」を徹底解説します。
1. 脳は「寝ている間」に勉強を完了させている

多くの人が勘違いしていますが、勉強は机に向かっている時だけで終わるものではありません。
- 睡眠は「データの整理整頓」タイム: 脳内にある「海馬(かいば)」という場所は、その日に学んだ情報を一時的にストックします。しかし、海馬の容量は小さいため、そのままではすぐに溢れてしまいます。私たちが眠りにつくと、脳はこの一時ストックされた情報を整理し、大切なものを「側頭葉(そくとうよう)」という長期保存用の倉庫へと移動させます。
- 「徹夜」が招く悲劇: 睡眠を削るということは、この「整理整頓の時間」をカットすることです。いくら大量の知識を詰め込んでも、整理されなければ翌朝には霧のように消えてしまいます。それどころか、睡眠不足の脳はゴミが溜まった部屋と同じで、翌日の集中力や判断力を著しく低下させます。
2. 寝る直前30分は「暗記のゴールデンタイム」

睡眠の効果を最大化するために、活用すべきなのが**「レミニセンス(記憶の熟成)」**という現象です。
- 記憶の干渉を防ぐ: 寝る直前に覚えた情報は、その後に新しい情報が入ってこないため、脳内で混ざり合う(干渉する)ことなく、もっとも純粋な形で長期記憶へと送られます。
- 寝る前30分のルール: この時間は、数学の難しい問題を解く必要はありません。英単語、漢字、理科・社会の用語など、「暗記モノ」だけに絞ってください。
- スマホを置く決断: 寝る直前のスマホ(ブルーライト)は、脳を昼間だと錯覚させ、記憶の整理に必要な「メラトニン」という物質を止めてしまいます。暗記をしたら、そのまま布団に入る。これが、翌朝の「覚えている!」という快感を作る最短ルートです。
3. 睡眠時間を削ると「IQ」が下がるという事実

睡眠不足は記憶力だけでなく、思考力や計算スピードにも壊滅的なダメージを与えます。
- 「17時間起きたまま」の恐怖: 起床してから17時間が経過した脳の状態は、酒気帯び運転と同じレベルの判断力まで低下するという研究結果があります。深夜2時に勉強しているあなたの脳は、まともに計算すらできない状態なのです。
- 和歌山県立入試の「記述」に対応するために: 和歌山の入試問題は、近年ますます記述力や思考力が問われるようになっています。これらの高度な思考には、クリアな前頭前野(脳の指令室)が欠かせません。睡眠をしっかり取った「冴えた脳」で挑むのと、フラフラの脳で挑むのとでは、当日10点以上の差が出ることも珍しくありません。
4. 試験本番から逆算した「朝型」への切り替え

もしあなたが今、夜型の生活を送っているなら、今すぐ修正が必要です。
- 「2週間」で脳を同期させる: 人間の体内時計をずらすには、約2週間の時間が必要です。入試本番、午前9時の一時間目からフルパワーを出すためには、少なくとも午前7時には起床していなければなりません。
- 太陽の光を浴びる: 朝起きたら、まずカーテンを開けて太陽の光を浴びましょう。これが脳のリセットボタンとなり、15時間後の「自然な眠気」を作り出します。和歌山の豊かな光を味方につけて、脳のコンディションを整えてください。
5. 「早く寝なさい」を説得力あるものに

保護者の方が「早く寝なさい」と言っても、子どもは「まだ終わっていないから」と反発しがちです。
- 「記憶の定着」を理由にする: 「明日も早いから」ではなく、「今覚えたことを脳に定着させるために、今すぐ寝たほうが効率がいいよ」と、科学的なメリットを伝えてあげてください。
- 夜食は「軽く、温かく」: どうしても夜遅くまで頑張る場合は、消化に良いものを。胃に負担がかかると睡眠の質が下がり、記憶の整理が不十分になります。温かい飲み物や軽いスープなどで、リラックスさせてあげましょう。
結論:よく寝る人ほど、最後に伸びる

逆転合格を勝ち取る人は、睡眠を「サボり」ではなく「脳のメンテナンス」と捉えています。
- 寝る前30分は暗記に捧げ、そのままスマホを見ずに寝る。
- 最低でも6時間、理想は7〜8時間の睡眠を死守する。
- 徹夜は「覚えたことを消す行為」だと肝に銘じる。
今日から、布団に入る時間を「合格への最終ステップ」だと考えてください。しっかり眠り、翌朝スッキリした頭で過去問に向かう。その繰り返しが、あなたを志望校合格へと確実に運びます。和歌山の春は、もうすぐそこです!
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プロフィール:
和田晶平 スタディブレイン和歌山駅東口教室勉強コーチ
哲学と歴史が大好き 最近は中国古典にハマっている
スタディブレイン和歌山駅東口教室